ポップ

シンセポップ

Synth-Pop

イギリス / 西ヨーロッパ · 1978年〜

1970年代末〜80年代に成立した、シンセサイザーを主役とするポップ音楽。

どんな音か

シンセポップは、シンセサイザーを主役にしたポップ音楽。電子ドラムの硬い拍、反復するシンセベース、冷たいコードの上に、人間の声が乗る。Kraftwerkの機械的な美しさから、Depeche Modeの暗い歌、New Orderのクラブ感まで幅がある。

生まれた背景

1970年代末から80年代初頭、安価になったシンセやシーケンサーがバンド編成を変えた。ポストパンクニューウェーブディスコの流れを受け、ギター中心のロックとは違う未来的なポップが作られた。

聴きどころ

ベースラインが手弾き風か、機械的に反復するかを聴くとよい。シンセの音色は冷たいが、歌は意外に情緒的なことが多い。電子音とメロディの距離がシンセポップの魅力になる。

代表アーティスト

  • Kraftwerkドイツ · 1970年〜
  • The Human Leagueイギリス · 1977年〜
  • Depeche Modeイギリス · 1980年〜
  • New Orderイギリス · 1980年〜

代表曲

日本との関係

日本ではYMO以降のテクノポップ、ニューウェーブJ-POPに大きく影響した。80年代の歌謡曲やアイドル曲にもシンセの音色が入り、現在のシティポップ再評価ともつながって聴かれている。

初めて聴くなら

原型は「The Model — Kraftwerk (1978)」。明るい初期感は「Just Can't Get Enough — Depeche Mode (1981)」。ダンスフロアへつながる名曲は「Blue Monday — New Order (1983)」、暗い美しさは「Enjoy the Silence — Depeche Mode (1990)」がよい。

豆知識

シンセポップは未来的に聞こえる一方で、機械の反復に人間の孤独を重ねる曲が多い。冷たさと感傷の組み合わせが長く残る理由だ。初期にはシンセを使うこと自体が新鮮だったが、80年代半ばにはポップ制作の標準装備になり、ジャンルの境界も一気に広がった。 日本テクノ歌謡と並べて聴くと、機械的な反復を可愛さ、都会感、孤独感へ変換する作法の違いも見えてくる。

影響・派生で結ばれたジャンル

シンセポップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

イギリス · 1978年前後 (±25年)

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