スロウコア
1990年代に成立した、極端に遅いテンポと内省的歌詞を特徴とするインディロック・サブジャンル。
まずはここから
ひとことで言うと1990年代に成立した、極端に遅いテンポと内省的歌詞を特徴とするインディロック・サブジャンル。
まずはこの曲からCodeine — D ▶ YouTube
代表的な人Codeine
どんな音か
スロウコアのテンポは遅い。BPM60を下回ることも珍しくなく、ドラムは最小限の打音だけを置く。ギターはディストーションをかけることもあるが、音量よりも音の残り方、つまり余韻が重要で、一つのコードが鳴り終わる前に次のコードが入ってくる。ヴォーカルは感情を押し出さない。コディーン(Codeine)は声を歌うというより声を置くような発声で、感情は音量でなく音の粒の重さで表れる。ダスター(Duster)の録音はカセットテープのような遠さがあり、スタジオの壁よりも音が向こうに引っ込んでいる。
聴きどころ
「D — Codeine (1990)」は3〜4分のほぼ全体が同じコードの繰り返しで成立している。その繰り返しの中で、ドラムが入るタイミングを1回聴き、次に聴くときはギターだけを追うと、曲の構造が「引き算」であることがわかる。「Inside Out — Duster (1998)」では録音の「遠さ」に注目する。音が自分に向かってきていない感覚が意図的なものだとわかれば、この音楽の聴き方が変わる。
初めて聴くなら
「Apocalypse — Cigarettes After Sex (2017)」は音質が良く、スロウコアの質感への入口として最も取っつきやすい。次に「Inside Out — Duster (1998)」で、音の「引き算」がどこまで進むと音楽が成立するかの限界を試してほしい。
代表アーティスト
- Codeine
- Low
- Duster
もっと見る(あと1件)
- Cigarettes After Sex
代表曲
- Codeine — D (1990)
- Duster — Inside Out (1998)
- Low — Sunflower (2002)
もっと見る(あと2件)
- Cigarettes After Sex — Apocalypse (2017)
- Duster — Stars Our Destination (1998)
生まれた背景
スロウコアという呼称は後付けで、1990年前後にニューヨークのコディーン、カリフォルニアのダスター、ミネアポリスのLowらが各地で同時並行的に発展させた。直接の影響源はジョイ・ディヴィジョン、ペイル・セインツ、初期のピクシーズとされているが、スロウコアはそこからさらに音量と装飾を削ぎ落とした。
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商業的な成功とは距離があるため、大半のバンドはインディペンデントレーベルにとどまり、リリース数も少ない。シガレッツ・アフター・セックスは2010年代に国際的に注目され、スロウコアの語法を現代の耳に届けた。
音楽的特徴の詳細
楽器クリーンギター、ベース、ドラム、声
リズム極遅、ミニマル編成、内省的
発展
2000年代Low、Sun Kil Moon等が継承、2020年前後Duster再評価でTikTokを通じて若年層にも拡散した。
出来事
- 1989: Galaxie 500『On Fire』 / 1990: Codeine『Frigid Stars』 / 1996: Low『The Curtain Hits the Cast』
派生・影響
Shoegaze、Dream Pop、Indie Folk。
日本との関係
豆知識
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コディーンのデビューEP「Frigid Stars」(1990年)は今も批評家の「知られざる傑作リスト」に入り続けている。
影響・派生で結ばれたジャンル
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