日本のマスロック
2000年代以降、東京を中心に発展した、変拍子・タッピング・繊細なクリーンサウンドが特徴のインストゥルメンタル中心のロック。
どんな音か
変拍子(5/4、7/8 など)、タッピング・奏法、クリーン・トーンのギター、低く沈んだベース、複雑なドラム・パターンが組み合わさったインストゥルメンタル・ロック。ボーカルはない。曲は 4〜8 分程度で長尺。構成は『起承転結』ではなく『反復と変化』。音全体として『理知的』『無感情』『機械的』に聴こえるが、その『計算』の背後には『深い感情』が隠されている。
生まれた背景
聴きどころ
『拍子が何拍子か』を数えるのではなく、『パターンの繰り返しと変化』を追う。toe『グッドバイ』(2009) では、2 分地点の『ドラムの突然の変化』が構成上の転機。tricot『Tokyo Vampires & Wolves』(2014) では、ギターとベースの『会話』を聴く。『ビートを感じ』ながら『その複雑さに驚く』のが正解。
発展
2005年toe『The Book About My Idle Philosophy』が国際的に評価され、海外フェスにも招聘された。Anime/Game音楽との接続も多い。
出来事
- 2005: toe『The Book About My Idle Philosophy』 / 2009: tricot結成 / 2010: LITE『For All The Innocence』
派生・影響
Math Rock、Post-rock、Midwest Emo、Anime Music。
音楽的特徴
楽器クリーン/タッピング・ギター、ベース、ドラム、ピアノ
リズム変拍子、ポリリズム、長尺ビルド
代表アーティスト
- Mono
- toe
- LITE
- mouse on the keys
- tricot
代表曲
- Goodbye — toe (2005)
- spectres de mouse — mouse on the keys (2008)
- グッドバイ — toe (2009)
Step Up — LITE (2010)
Tokyo Vampires & Wolves — tricot (2014)
日本との関係
日本発祥のジャンルで、東京を中心に形成。ただし国内流通は限定的で、むしろ海外の progressive rock / experimental rock ファンが日本のバンドを再発見するサイクルが生まれている。
初めて聴くなら
toe『グッドバイ』(2009) は 4 分で完結し、構成が明確。落ち着いて浸るなら Mono『Goodbye』(2005)(同名異曲)。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- エレクトロニックオンキョー(音響)
- ポップ東方アレンジ音楽
- ポップ秋葉系/アキバポップ
- ポップ電波ソング
- ポップ同人音楽
- 古典ビジュアルノベル音楽
- ポップボーカロイド
- ポップ渋谷系
