東方アレンジ音楽
上海アリス幻樂団『東方Project』の楽曲をベースとする、二次創作アレンジを中心とした巨大な同人音楽圏。
どんな音か
生まれた背景
2002年、一人のプログラマー ZUN が『東方紅魔郷』を制作・公開。その BGM が音楽同人圏で話題となり、2005年前後から膨大なアレンジが制作され始める。IOSYS、Alstroemeria Records、Demetori など複数の『同人音楽レーベル』が形成され、2010年代には『東方アレンジ』は一つの巨大な二次創作生態系として成立。日本発祥で、海外のアニメ・ゲーム音楽コミュニティにも浸透。
聴きどころ
各サークルの『色』(音楽的なスタイル)の違いを追う。Demetori は『黒魔法的な激しさ』を特徴とし、Alstroemeria Records は『エレクトロニクスの美しさ』。同じ原曲『U.N. Owen Was Her?』が複数人により異なるアレンジで存在する面白さ。ジャンル『としての』統一性ではなく『テーマとしての』統一性を理解することが重要。
発展
2007年第1回博麗神社例大祭以降、専門イベントが定着。アレンジでは Eurobeat、Trance、Metal、Rock、Doujin Hip Hop など全ジャンルを横断する。
出来事
- 2002: 『東方紅魔郷』 / 2007: 第1回博麗神社例大祭 / 2009: IOSYS『東方乙女囃子』
派生・影響
Doujin Music、Eurobeat、Anime Music、Doujin Trance。
音楽的特徴
楽器DAW、シンセ、バンド編成、声
リズム可変、原曲メロディの再編成
代表アーティスト
- ZUN
- ZUN
- IOSYS
- Alstroemeria Records
- Demetori
- Halozy
代表曲
- 魔理沙は大変なものを盗んでいきました — IOSYS (2007)
- Bad Apple!! feat. nomico — Alstroemeria Records (2008)
- Cirno's Perfect Math Class — IOSYS (2008)
U.N. Owen Was Her? — ZUN (2002)
Help me, ERINNNNNN!! — IOSYS (2008)
日本との関係
日本発祥のゲーム・音楽シーンで、主要な音楽消費圏。コミックマーケット、ニコニコ動画が主な流通チャネル。アニメ・ゲーム文化の『同人二次創作』という日本固有の生態系の象徴の一つ。
初めて聴くなら
『Bad Apple!!』(Alstroemeria Records, 2008) は『東方アレンジの代表曲』として認識。IOSYS『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』(2007) でポップな側面を。
豆知識
『東方 Project』は『同人ゲーム』として、ゲーム制作会社ではなく個人により制作。その『小ささ』と『自由度』が、逆に膨大なアレンジ文化を生み出した。『Bad Apple!!』は『ボーカロイド版』『リミックス版』『メタルアレンジ版』など、100 を超えるアレンジが存在。ZUN 自身はプログラマーであり、『音楽』の専門家ではなく、その『素人感』が親近感を生み出している。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ポップ電波ソング
- ロック・メタル日本のマスロック
- エレクトロニックオンキョー(音響)
- ポップ秋葉系/アキバポップ
- ポップボーカロイド
- 古典ビジュアルノベル音楽
- ポップ渋谷系
- ポップシティポップ・リバイバル
