ポップ

アニメソング(アニソン)

Anison / Anime Music

東京 / 日本 / 東アジア · 1963年〜

アニメ作品の主題歌・劇伴を中心とする、日本独自に発展した商業ポップ音楽圏。

どんな音か

アニソンは、アニメの主題歌、挿入歌、劇伴を中心にした日本ポップ音楽圏。ロック、アイドルポップ、テクノ、オーケストラ、ゲーム音楽が作品ごとに混ざり、90秒のテレビサイズで強いサビを作る感覚が発達した。歌詞にはキャラクターや物語の輪郭が入り、イントロの一音だけで作品の記憶が開く曲も多い。劇伴では菅野よう子、澤野弘之、梶浦由記のように、映像の速度を音で作る作家が目立つ。

生まれた背景

1960年代のテレビアニメ普及とともに、作品名や主人公を歌う主題歌が定着した。1970年代のロボットアニメ、1980年代のアイドルやシティポップとの接近、1990年代以降のCD市場、声優文化、深夜アニメ、ネット配信を通じて、アニソンは作品宣伝の曲から独立したライブ文化へ広がった。映像、声優、ファンコミュニティが音楽の聴かれ方を作る点が大きい。

聴きどころ

テレビサイズを意識して、イントロ、Aメロ、サビへの到達の速さを聴くとよい。短い時間で作品の温度を伝えるため、転調、掛け声、ギターの刻み、ストリングスの上昇がはっきり置かれる。劇伴では、メロディよりリズムの反復や合唱の入り方が、戦闘、日常、喪失の場面をどう支えるかを聴きたい。

発展

1990年代タイアップ・アニメ黄金期(『新世紀エヴァンゲリオン』高橋洋子『残酷な天使のテーゼ』)、2000年代深夜アニメ枠の興隆、2010年代以降『君の名は。』RADWIMPSや米津玄師『Lemon』などタイアップが大ヒット曲化、海外への波及も加速した。

出来事

  • 1963: 『鉄腕アトム』 / 1995: 『残酷な天使のテーゼ』 / 2006: JAM Project世界ツアー / 2016: RADWIMPS『前前前世』

派生・影響

J-Pop、Visual Kei、Anime Idol、Vocaloid。

音楽的特徴

楽器バンド編成、シンセ、オーケストラ、声

リズム可変、JPop形式、シネマ的展開

代表アーティスト

  • 久石譲日本 · 1974年〜
  • 川井憲次日本 · 1984年〜
  • 菅野よう子日本 · 1985年〜
  • 梶浦由記日本 · 1993年〜
  • 澤野弘之日本 · 2004年〜

代表曲

日本との関係

日本発のジャンルそのものと言ってよい。テレビ、映画、ゲーム、声優ライブ、フェス、カラオケを通じて世代ごとの記憶に残り、海外では日本語のまま歌われる曲も多い。アニメ作品の国際配信が増えたことで、アニソンはJ-POPへの入口にもなっている。

初めて聴くなら

ジャズと映像の速度を感じるなら「Tank! — 菅野よう子 (1998)」。国民的な主題歌の強度なら「残酷な天使のテーゼ — 高橋洋子 (1995)」。劇伴の合唱と緊張感を聴くなら「Vogel im Käfig — 澤野弘之 (2013)」が分かりやすい。

豆知識

アニソンでは、フル尺よりテレビサイズが先に体へ入ることが多い。サビの位置や間奏の短さが放送枠に合わせて設計されるため、フル尺を聴くと、2番やブリッジに作家の遊びが見つかることがある。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1960年代1980年代アニメソング(アニソン)アニメソング(アニソン)J-POPJ-POP凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
アニメソング(アニソン)を中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

アニメソング(アニソン) の系譜全体図(多段)を見る

同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

日本 · 1963年前後 (±25年)

ジャンル一覧へ戻る