宗教・霊歌

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック

Contemporary Christian Music

ナッシュヴィル / アメリカ合衆国 / 北米 · 1969年〜

別名: CCM / Christian Pop

1970年代に米国で成立した、ロック・ポップの語法で福音派キリスト教メッセージを歌う商業ジャンル。

どんな音か

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックは、ロックポップフォーク、バラードの語法でキリスト教信仰を歌う商業音楽。教会の礼拝歌よりドラムやギターが前に出ることも多く、歌詞は祈り、救い、献身、励ましを直接的に扱う。Amy Grantの曲には80年代ポップの明るさがあり、Hillsong Worshipの曲は大きな会場で全員が歌えるサビを持つ。

生まれた背景

1960年代末から70年代のアメリカ合衆国福音派文化、Jesus Movement、クリスチャン・ラジオ、専門レーベルの成長を背景に成立した。若者が聴くロックポップの音で信仰を表現しようとしたことが出発点で、後に礼拝音楽、商業チャート、巨大教会の音響と結びついた。

聴きどころ

サビの作り方に注目するとよい。個人の信仰告白が、会衆全体で歌える言葉へ開くように作られている。バラードでは声のまっすぐな伸び、ワーシップ系ではギターの反復、ドラムの徐々に高まるビルドアップが聴きどころになる。

発展

1980年代エイミー・グラントの主流クロスオーバー、1990年代DCトーク・ジャーズ・オブ・クレイのロック化、2000年代以降のヒルソング系Praise & Worshipとの融合を経て、世界の福音派教会の音楽的標準となった。日本ではゴスペル・ジャパン・グローバル・チャーチなどで受容されている。

出来事

  • 1969: ラリー・ノーマン『Upon This Rock』、CCM元年
  • 1985: エイミー・グラント『Unguarded』ポップチャート進出
  • 1991: マイケル・W・スミス『Place in This World』ビルボード6位
  • 1998: ヒルソング『Shout to the Lord』世界普及

派生・影響

Praise & Worship、Christian Hip Hop(Lecrae)、Christian Rock(Switchfoot)、Christian Metalなど多分野を派生させた。

音楽的特徴

楽器ヴォーカル、エレキギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングス、シンセ

リズムポップ/ロック拍節、4/4、リフレイン構造、テクノ・EDM要素も

代表アーティスト

  • Amy Grantアメリカ合衆国 · 1977年〜
  • Hillsong Worshipオーストラリア · 1983年〜

代表曲

日本との関係

日本ではキリスト教会、ゴスペル・クワイア、ワーシップ集会を通じて歌われている。大衆チャートの中心ではないが、日本語訳で歌われるHillsong系の楽曲もあり、教会内の若い世代には身近な音楽である。洋楽ポップとしてAmy Grantを知る人もいる。

初めて聴くなら

80年代CCMの入口なら「El Shaddai — Amy Grant (1982)」。ポップ市場との接点は「Baby Baby — Amy Grant (1991)」。会衆賛美としての広がりを知るなら「Shout to the Lord — Hillsong Worship (1993)」や「Lead Me to the Cross — Hillsong Worship (2006)」がよい。

豆知識

CCMは音楽ジャンルであると同時に、教会、ラジオ、出版社、礼拝市場を含む産業でもある。歌詞の神学的な立場や礼拝で使いやすいキーまで、ポップスとは違う基準で曲が評価される。

影響・派生で結ばれたジャンル

コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1969年前後 (±25年)

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