コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック
1970年代に米国で成立した、ロック・ポップの語法で福音派キリスト教メッセージを歌う商業ジャンル。
どんな音か
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックは、ロック、ポップ、フォーク、バラードの語法でキリスト教信仰を歌う商業音楽。教会の礼拝歌よりドラムやギターが前に出ることも多く、歌詞は祈り、救い、献身、励ましを直接的に扱う。Amy Grantの曲には80年代ポップの明るさがあり、Hillsong Worshipの曲は大きな会場で全員が歌えるサビを持つ。
生まれた背景
聴きどころ
サビの作り方に注目するとよい。個人の信仰告白が、会衆全体で歌える言葉へ開くように作られている。バラードでは声のまっすぐな伸び、ワーシップ系ではギターの反復、ドラムの徐々に高まるビルドアップが聴きどころになる。
発展
1980年代エイミー・グラントの主流クロスオーバー、1990年代DCトーク・ジャーズ・オブ・クレイのロック化、2000年代以降のヒルソング系Praise & Worshipとの融合を経て、世界の福音派教会の音楽的標準となった。日本ではゴスペル・ジャパン・グローバル・チャーチなどで受容されている。
出来事
- 1969: ラリー・ノーマン『Upon This Rock』、CCM元年
- 1985: エイミー・グラント『Unguarded』ポップチャート進出
- 1991: マイケル・W・スミス『Place in This World』ビルボード6位
- 1998: ヒルソング『Shout to the Lord』世界普及
派生・影響
Praise & Worship、Christian Hip Hop(Lecrae)、Christian Rock(Switchfoot)、Christian Metalなど多分野を派生させた。
音楽的特徴
楽器ヴォーカル、エレキギター、ベース、ドラム、キーボード、ストリングス、シンセ
リズムポップ/ロック拍節、4/4、リフレイン構造、テクノ・EDM要素も
代表アーティスト
- Amy Grant
- Hillsong Worship
代表曲
- El Shaddai — Amy Grant (1982)
- Baby Baby — Amy Grant (1991)
- Shout to the Lord — Hillsong Worship (1993)
- Lead Me to the Cross — Hillsong Worship (2006)
I Will Rise — Amy Grant (2001)
日本との関係
初めて聴くなら
80年代CCMの入口なら「El Shaddai — Amy Grant (1982)」。ポップ市場との接点は「Baby Baby — Amy Grant (1991)」。会衆賛美としての広がりを知るなら「Shout to the Lord — Hillsong Worship (1993)」や「Lead Me to the Cross — Hillsong Worship (2006)」がよい。
豆知識
CCMは音楽ジャンルであると同時に、教会、ラジオ、出版社、礼拝市場を含む産業でもある。歌詞の神学的な立場や礼拝で使いやすいキーまで、ポップスとは違う基準で曲が評価される。
