カントリーロック
1960年代末に成立した、CountryとRockを融合した音楽。
どんな音か
生まれた背景
1968年のバーズ『Sweetheart of the Rodeo』で、ロックバンドが本格的なナッシュビル録音を行ったのが起点。同じ年にフライング・ブリトー・ブラザーズを結成したグラム・パーソンズが「コズミック・アメリカ合衆国ン・ミュージック」と名付けた構想がジャンルの理論的支柱になった。1970年代前半にイーグルス、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、リトル・フィートが商業的に成功し、ロサンゼルス・ローレル・キャニオン周辺がシーンの中心になった。
聴きどころ
ヴォーカル・ハーモニーの密度。イーグルスの3声、CSN&Yの3〜4声は、それぞれの声がどう絡むかを聴くと別物になる。スティールギター(横置きで金属棒を弦に当てて滑らせる)の「泣き」と、エレキ・テレキャスターの硬い音色の対比。歌詞は西海岸特有のだるさ、内省、ハイウェイ感がにじむ。
代表アーティスト
- Gram Parsons
- The Byrds
- Eagles
代表曲
- Mr. Tambourine Man — The Byrds (1965)
- Sin City — Gram Parsons (1969)
- Take It Easy — Eagles (1972)
- Tequila Sunrise — Eagles (1973)
- Hotel California — Eagles (1976)
日本との関係
1970年代末から1980年代初頭、はっぴいえんど解散後の細野晴臣・大瀧詠一・松任谷由実らが、ティン・パン・アレー周辺で米国西海岸サウンドを直接の参照点にした。山下達郎『FOR YOU』(1982)、大瀧詠一『A LONG VACATION』(1981)はカントリー・ロックの編成感覚と直結している。
初めて聴くなら
豆知識
グラム・パーソンズは1973年に26歳で薬物過剰摂取で死去。彼の遺体は本人の遺言通り、友人のフィル・カウフマンが砂漠で火葬しようとしたが盗難扱いになり、後にカリフォルニアの裁判所が無罪判決を出した。この事件は2003年の映画『Grand Theft Parsons』になっている。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ヒップホップ・R&Bファンク
- ジャズフュージョン
- 宗教・霊歌コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック
- エレクトロニックディスコ
- 古典新ロマン主義
- ラテン・カリブサルサ
- ロック・メタルサイケデリックロック
- エレクトロニックプロセス音楽
