ロック・メタル

カントリーロック

Country Rock

アメリカ合衆国 / 北米 · 1968年〜

1960年代末に成立した、CountryとRockを融合した音楽。

どんな音か

カントリーのアコースティックギター・スティールギター・歌の語法に、ロックのドラム(2拍4拍にスネア)とエレキギターを組み合わせたスタイル。BPMは100〜140。ヴォーカルは2〜3声のハーモニーが多く、ジャクソン・ブラウン系の柔らかい男性ヴォーカルが標準。歌詞はカントリーの「失恋・トラック・故郷」より、ロック寄りの「旅・自由・西海岸」に寄る。録音は乾いたアコギの胴鳴りとクリーンなエレキの両立を狙う。

生まれた背景

1968年のバーズ『Sweetheart of the Rodeo』で、ロックバンドが本格的なナッシュビル録音を行ったのが起点。同じ年にフライング・ブリトー・ブラザーズを結成したグラム・パーソンズが「コズミック・アメリカ合衆国ン・ミュージック」と名付けた構想がジャンルの理論的支柱になった。1970年代前半にイーグルス、リンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、リトル・フィートが商業的に成功し、ロサンゼルス・ローレル・キャニオン周辺がシーンの中心になった。

聴きどころ

ヴォーカル・ハーモニーの密度。イーグルスの3声、CSN&Yの3〜4声は、それぞれの声がどう絡むかを聴くと別物になる。スティールギター(横置きで金属棒を弦に当てて滑らせる)の「泣き」と、エレキ・テレキャスターの硬い音色の対比。歌詞は西海岸特有のだるさ、内省、ハイウェイ感がにじむ。

代表アーティスト

  • Gram Parsonsアメリカ合衆国 · 1963年〜1973
  • The Byrdsアメリカ合衆国 · 1964年〜1973
  • Eaglesアメリカ合衆国 · 1971年〜

代表曲

日本との関係

1970年代末から1980年代初頭、はっぴいえんど解散後の細野晴臣・大瀧詠一・松任谷由実らが、ティン・パン・アレー周辺で米国西海岸サウンドを直接の参照点にした。山下達郎『FOR YOU』(1982)、大瀧詠一『A LONG VACATION』(1981)はカントリー・ロックの編成感覚と直結している。

初めて聴くなら

1曲だけなら、Eagles『Take It Easy』(1972)。3分のなかに「カントリー・ロックとは」がほぼ全部入っている。アルバムなら、Jackson Browne『Late for the Sky』(1974)。日本のものなら、はっぴいえんど『風街ろまん』(1971)が並行発生の例。

豆知識

グラム・パーソンズは1973年に26歳で薬物過剰摂取で死去。彼の遺体は本人の遺言通り、友人のフィル・カウフマンが砂漠で火葬しようとしたが盗難扱いになり、後にカリフォルニアの裁判所が無罪判決を出した。この事件は2003年の映画『Grand Theft Parsons』になっている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1920年代1960年代カントリーロックカントリーロックカントリーカントリーロックロック凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
カントリーロックを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1968年前後 (±25年)

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