ダークシンセ
Synthwaveをホラー映画・スラッシャー的美学とDistortionで再構成した、よりアグレッシブなサブジャンル。
まずはここから
ひとことで言うとSynthwaveをホラー映画・スラッシャー的美学とDistortionで再構成した、よりアグレッシブなサブジャンル。
まずはこの曲からCarpenter Brut — Run ▶ YouTube
代表的な人Carpenter Brut
どんな音か
1980年代のシンセ音色を使いながら、暗くアグレッシブに作り替えた世界。ベースは太くて低く、ギターのようなディストーションでビリビリと暴れる。シンセの高周波は明るくなく、緊張感のある不穏さを保つ。ドラムは直線的で、スピード感よりも重さを感じさせる。歌がない曲が大半で、あっても処理されているか即興的。映画のサスペンス・シーンのような映像的な快感があり、聴く側が勝手に物語を補完する。
聴きどころ
シンセ・ベースのディストーション具合。ビープ音やスイープ音がどう組み合わさるか。映像的な「シーン切り替え」を音で感じること。ドラムのビートがシンプルなのに、その上の音層の複雑さとのギャップ。各曲が短く(3〜5分)凝縮されている中で、何度もテンションが上下する構造。
初めて聴くなら
夜、映画を観るような気分で聴くなら、Carpenter Brutの「Turbo Killer」(2016)。5分弱で起承転結が完結し、ダークシンセの魅力がコンパクトに詰まっている。少し詳しく知りたいなら同じCarpenter Brutの「Trilogy」(2015)の3部構成で、テーマが一貫しながら変化する。Perturbatorの「Sentient」(2014)は実験的でやや難しめ。
代表アーティスト
- Carpenter Brut
- Dan Terminus
- Perturbator
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- GosT
代表曲
- Carpenter Brut — Run (2013)
- Perturbator — Sentient (2014)
- Carpenter Brut — Trilogy (2015)
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- Carpenter Brut — Turbo Killer (2016)
- Perturbator — Sexkiller on the Loose (2014)
生まれた背景
シンセウェイヴは2009年前後、チリのWavesやフランスのQuixotic、アメリカ合衆国のシンセウェイヴなどが「80年代の懐かしさを現代のデジタル制作で再現する」という方向性を打ち出した。2012年、フランスのCarpenter Brutが、その可憐で郷愁的なシンセウェイヴを、ホラー映画(スラッシャー・スプラッタ系)と組み合わせ、シンセを歪ませる実験を開始した。
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同じ時期、Perturbatorも同様のアプローチで活動を始め、2人が「シンセウェイヴの美しさを失わずに、恐怖と暴力を併存させる」という新しい美学を確立させた。
音楽的特徴の詳細
楽器アナログシンセ、ディストーションシンセ、ギター、ドラムマシン
リズム130-160 BPM、フォー・トゥ・ザ・フロア、ディストーション・ベース
発展
Blood Music等のレーベルがシーン化を支援し、ゲーム『Hotline Miami 2』『Furi』等のサントラ起用で拡大。Industrial Metalとの境界が曖昧化し、後にDoomwaveなど派生も生まれた。
出来事
- 2012: Perturbator『Terror 404』 / 2015: Carpenter Brut『Trilogy』 / 2017: Perturbator『New Model』
派生・影響
Industrial、Black Metal、Synthwaveと交差。
その後の代表曲
- Carpenter Brut — Meet Matt Stryker (2018)
- GosT — Behemoth (2019)
- Perturbator — Excess (2021)
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- Dan Terminus — Last Call for All Passengers (2020)
日本との関係
豆知識
ダークシンセのアーティストたちはしばしば視覚的な「世界観」を重視し、アルバムアートやミュージックビデオがシンセウェイヴの系譜を辿りながら、より暴力的な美学を表現している。Carpenter Brutはもともと映像作家であり、音楽制作に映像的思考を持ち込んだ。
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2010年代後半、ヴェイパーウェイヴやVaportrashと並んで、「80年代的な懐古性を現代的な違和感で反転させる」というインターネット文化の流れの一部と見なされることもある。
影響・派生で結ばれたジャンル
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