ボレーロ・ラティーノ
キューバ起源のロマンティック・バラッド。1950-60年代にチリ・ペルー・コロンビアで国民音楽化した。
まずはここから
ひとことで言うとキューバ起源のロマンティック・バラッド。1950-60年代にチリ・ペルー・コロンビアで国民音楽化した。
まずはこの曲からLucho Gatica — Bésame Mucho ▶ YouTube
代表的な人Lucho Gatica
どんな音か
聴きどころ
Lucho Gaticaの『Bésame Mucho』(1957)を聴くと、原曲(1940年、Consuelo Velázquez作)の情動を極限まで引き延ばした遅いテンポと、フレーズの終わりで音を絞り込む「バラード的な様式」が確認できる。伴奏はナイロン弦ギターと控えめなオーケストラで、歌の一音一音が浮かび上がる設計になっている。ボレロの真髄はこの「抑制と情熱の同居」で、歌い手の声質が全てを決める形式だ。2010年代以降のMon Laferteはこの形式を現代的に解釈し、Latin Grammyでボレロ部門を受賞している。
初めて聴くなら
最初はLucho Gatica『Bésame Mucho』(1957)、これはボレロの世界的な標準曲で、遅いテンポでの情動表現の完成形が体感できる。続いて『Contigo en la Distancia』『Reloj』を聴くと、Gaticaの声質の一貫性が理解できる。メキシコの側からはTrio Los Panchos『Sin Ti』が入り口として最適で、日本盤も戦後大量に流通している。現代的な解釈が聴きたければLuis Miguel『Romance』(1991)、Mon Laferte『Amárrame』(2016)を続けて聴くと、ボレロの現代への継承が確認できる。
代表アーティスト
- Lucho Gatica
- Luis Miguel
- Mon Laferte
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- Silvia Pérez Cruz
代表曲
- Lucho Gatica — Bésame Mucho (1957)
- Lucho Gatica — Reloj (1957)
- Lucho Gatica — Contigo en la Distancia (1958)
生まれた背景
音楽的特徴の詳細
楽器ボーカル、ナイロン弦ギター、レキント(小型ギター)、時にオーケストラ
リズム2/4、65-90BPM、シンコペーションを伴うクラーベ由来のリズム
発展
1970年代以降、ヌエバ・カンシオンやサルサの台頭でボレロは商業音楽の中心から退いたが、1980年代のLuis Miguelによる『Romance』シリーズ(1991-)が世代を跨いだ再流行を仕掛け、以降現在まで結婚式・記念日等の定番として生き続けている。近年ではChilean Mon LaferteもLatin GrammyでBolero部門受賞している。
出来事
- 1885: José 'Pepe' Sánchez『Tristezas』(最初のボレロとされる)
- 1941: Agustín Lara『Solamente Una Vez』
- 1957: Lucho Gatica『Bésame Mucho』世界的ヒット
- 1991: Luis Miguel『Romance』でリバイバル
派生・影響
Bolero-son、Bolero-mambo(キューバ)、Balada Románticaへの直接の親、Latin Trapのメロディ引用にまで及ぶ。
その後の代表曲
- Luis Miguel — La Barca (1997)
- Mon Laferte — Cielito de Abril (2017)
- Natalia Lafourcade — Tú Sí Sabes Quererme (2017)
もっと見る(あと1件)
- Silvia Pérez Cruz — Vestida de Nit (2017)
日本との関係
豆知識
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Consuelo Velázquez作曲の『Bésame Mucho』(1940)は、彼女が15歳で作曲した曲で、当時彼女はまだキスの経験がなかったと後年のインタビューで語っている。この曲は世界70カ国以上、1000人以上の歌手にカバーされ、ビートルズの1962年ハンブルク時代の演奏レパートリーにも含まれていた。
影響・派生で結ばれたジャンル
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