ソン・クバーノ
20世紀初頭のキューバで成立した、アフリカとスペインの音楽要素を融合した代表的ダンス音楽。
どんな音か
生まれた背景
19世紀末のキューバ東部オリエンテ州(現サンティアゴ・デ・クーバ周辺)の農村で、スペイン系のギター歌謡とアフリカ系のリズム感覚が融合して成立。20世紀前半にハバナに移って都市化、1920〜30年代にSeptetoとSextetoという小編成で全国的に流行。1940〜50年代のArsenio Rodríguez、Beny Moré、Sonora Matanceraが世界化し、ニューヨークに伝わってラテン・ジャズ、サルサの直接の母体になった。1959年のキューバ革命後、海外ツアーが制限され国際的存在感は一時減退したが、1997年のRy Cooder『Buena Vista Social Club』(1996)で世界的に再発見された。
聴きどころ
「クラーベ」リズム(2-3または3-2、2小節で「タッ・タッ・タッ/タッ・タッ」)を意識して聴く。これがソンの基準で、全楽器がこれに合わせる。トレス・ギターの細かいフレージング(2弦が3コース、計6弦)。ボンゴとコンガの絡み。「モントゥーノ」(後半の速い高揚部)に入る瞬間の変化。
代表アーティスト
- Compay Segundo
- Celia Cruz
- Ibrahim Ferrer
- Buena Vista Social Club
代表曲
- El Manisero (1928)
- Chan Chan (Compay) — Compay Segundo (1987)
- Chan Chan — Buena Vista Social Club (1997)
- Dos Gardenias — Ibrahim Ferrer (1997)
- El Cuarto de Tula — Buena Vista Social Club (1997)
日本との関係
初めて聴くなら
1枚だけ聴くなら、Buena Vista Social Club『Buena Vista Social Club』(1997)。ソン・クバーノの世界的代表。古典なら、Beny Moré『La Colección Cubana』、Arsenio Rodríguez『Quindembo: Afro-Magic』。
