アイドル(現代)
1970年代キャンディーズ以降、現代のAKB48・乃木坂46・BABYMETALまでを含む、日本のアイドルポップ。
どんな音か
10代〜20代のメンバーで構成されるアイドル・グループ/ソロが歌う日本独自の商業ポップ。BPM 120〜180、明るく親しみやすいメロディ、サビでメンバー全員の合唱、ダンス振付付きのライブ・パフォーマンスが必須。ヴォーカルは個々人の声質を残すために音程補正は控えめ、コーラスが分厚く支える。歌詞は日本語、テーマは青春、夢、友情、応援、ファンへの感謝、恋愛(シングル)。録音はクリアで音圧が高め、TVでの口パク披露を意識した混合。
生まれた背景
1971年の南沙織、天地真理、小柳ルミ子の「新3人娘」が現代アイドルの起点。1980年代の松田聖子、中森明菜、小泉今日子、おニャン子クラブ、1990年代のSPEED、モーニング娘。、2000年代のAKB48(2005結成)、嵐、SMAP、ジャニーズグループが各時代の頂点を作った。AKB48の「会いに行けるアイドル」モデルが日本ローカルの慣習を世界規模で展開、姉妹グループ(SKE48、NMB48、JKT48、SNH48、BNK48)を国内外に派生させた。2010年代以降は乃木坂46、欅坂46/櫻坂46、日向坂46などの坂道シリーズ、Perfume(テクノ・アイドル)、ももいろクローバーZがアイドル概念を多様化した。
聴きどころ
ヴォーカルの個性(歌唱力ではなく声質)を活かす編曲。サビでメンバー全員の合唱、その厚みを聴く。バックの楽器編成は時代によって変わる(1980年代は生バンド、1990年代以降は打ち込み中心)。ダンス振付がパフォーマンスと一体になっている。
発展
2010年代AKB48グループの大規模展開と、欅坂46/BABYMETALらアンチアイドル/メタル混合派が登場。海外波及も顕著。
出来事
- 1973: キャンディーズ結成 / 1980: 松田聖子『裸足の季節』 / 2005: AKB48結成 / 2014: BABYMETAL海外進出
派生・影響
歌謡曲、JPop、JRock、Akiba-pop。
音楽的特徴
楽器バンド編成、シンセ、ストリングス、複数ヴォーカル
リズム可変、JPop形式、ユニゾン/ハモリ
代表アーティスト
- AKB48
- でんぱ組.inc
- BABYMETAL
代表曲
- Heavy Rotation — AKB48 (2010)
- ヘビーローテーション — AKB48 (2010)
- Koisuru Fortune Cookie — AKB48 (2013)
- Gimme Chocolate!! — BABYMETAL (2014)
- ギミチョコ!! — BABYMETAL (2014)
日本との関係
初めて聴くなら
古典を1曲なら、松田聖子『青い珊瑚礁』(1980)。アイドル黄金期の決定打。中森明菜『DESIRE -情熱-』(1986)、モーニング娘。『LOVEマシーン』(1999)、AKB48『フライングゲット』(2011)。最近のものなら、乃木坂46『シンクロニシティ』(2018)、櫻坂46『流れ弾』(2021)。
豆知識
「アイドル」という日本語、英語の「idol(偶像、信奉対象)」が音楽業界用語に転用されたもの。1971年に南沙織のデビューに合わせてオリエ音楽出版が「アイドル」という呼称を商業的に使い始めたのが定着の起点とされる。AKB48の「総選挙」(2009〜2018開催)は、日本のアイドル消費を「ファン投票」モデルにした世界的に独特な現象。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ポップシティポップ
- エレクトロニックノイズ・ミュージック
- ポップアニメソング(アニソン)
- ロック・メタルJロック
- 古典JRPGサウンドトラック
- ポップJ-POP
- 古典特撮音楽
- ポップ渋谷系
