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タイ

Thailand

東南アジア

タイの音楽地図は、都市と地方で真っ二つに割れている。K-pop熱はこの地域でも屈指で、Spotifyのチャート上位にもそれがはっきり表れている。リリース週の新譜がそのまま上位を占めることも珍しくなく、aespaの「WDA」(G-DRAGON参加)もそうだ。一方、地方や農村部では、ルークトゥンタイ版演歌)が、いまも暮らしの中で歌い継がれている。タイ東北部イサーン地方の語り歌モーラム——掛け合いの即興で進む早口の節回し——も同様だ。国産ポップのT-pop(4EVEのようなガールズグループ、オーディション番組出身ボーイズグループのBUSなど)も2020年代後半に一気に聴き手を増やした。都市のアイドルポップと地方に根ざした歌がこれほどくっきり分かれる市場は、東南アジアでもタイくらいだ。

自国アーティストの人気曲

  • เต่างอย タオ・ンゴーイ(地名)จินตหรา พูนลาภ (Jintara Poonlarp) · 2017

    イサーン地方のモーラム歌手が国民的ヒットに押し上げた1曲。シンプルなフックが結婚式・パーティーの定番に。

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

都市部(バンコク)のZ世代では、K-popとT-popの人気がほぼ互角だ。地方(とくに東北部イサーン)と労働者層では、モーラムルークトゥンが圧倒的に強い。結婚式や寺の祭りでも中心的な音楽だ。中高年層は、Bird Thongchaiに代表される1980〜90年代のタイポップを今も好んで聴く。世代を越えて支持されるBirdの曲は、こうして分断された市場で数少ない交点になっている。

参考資料

- Spotify Thailand Daily: https://kworb.net/spotify/country/th_daily.html