ブラック・ゴスペル
20世紀前半にトーマス・A・ドーシーらが創始した、アフリカ系アメリカ教会の現代的礼拝音楽。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
ソリストと合唱の応答を聴くと、曲の熱がどこで上がるか分かる。短い言葉を何度も繰り返し、声の強さ、ハーモニー、手拍子で少しずつ温度を上げる。ピアノの装飾、オルガンの持続音、最後のサビで合唱が厚くなる瞬間にも注目したい。
発展
1940-60年代に黄金期を迎え、サム・クックらゴスペル出身者がソウル音楽の主流化を担った。1969年エドウィン・ホーキンス『Oh Happy Day』のクロスオーバー・ヒット以降、現代福音音楽(Contemporary Gospel)が分岐し、カーク・フランクリン世代が90年代以降の主流となった。
出来事
- 1932: トーマス・A・ドーシー『Take My Hand, Precious Lord』作曲
- 1947: マハリア・ジャクソン『Move On Up a Little Higher』ミリオンセラー
- 1969: エドウィン・ホーキンス『Oh Happy Day』全米2位
- 1995: カーク・フランクリン『Stomp』、ゴスペルのヒップホップ化
派生・影響
Soul、R&B、現代CCM、Hip Hop Gospel、Praise & Worshipのほぼすべての出発点。
音楽的特徴
楽器声、聖歌隊、ピアノ、ハモンドオルガン、ベース、ドラム
リズムブルーノート、シンコペーション、コール&レスポンス、ヴァンプ反復
代表アーティスト
- Thomas A. Dorsey
- Clara Ward
- Edwin Hawkins
代表曲
- How I Got Over — Clara Ward (1951)
- Take My Hand, Precious Lord (Dorsey) — Thomas A. Dorsey (1932)
- Take My Hand, Precious Lord — Thomas A. Dorsey (1937)
- Move On Up a Little Higher — Mahalia Jackson (1947)
- Oh Happy Day — Edwin Hawkins (1969)
- Oh Happy Day (Hawkins) — Edwin Hawkins (1969)
日本との関係
初めて聴くなら
祈りの深さを知るなら「Take My Hand, Precious Lord — Thomas A. Dorsey (1937)」。合唱の祝祭感なら「Oh Happy Day — Edwin Hawkins (1969)」。声の説得力を味わうなら「How I Got Over — Clara Ward (1951)」やMahalia Jacksonの歌唱に触れたい。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ジャズスウィング
- 古典映画音楽(オーケストラ)
- 宗教・霊歌カントリー・ゴスペル
- ブルース・カントリーカントリー
- ジャズビバップ
- 伝統・民族フォーク
- ブルース・カントリーブルーグラス
- ポップハパハオレ
