ハパハオレ
20世紀前半に米国で流行した、英語歌詞のハワイ風ポップ。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
スティールギターの音程が滑るところを聴くと、ハワイらしい浮遊感がすぐ分かる。歌詞は英語で分かりやすく、メロディは一緒に口ずさみやすい。リズムは激しく踊らせるより、身体を左右に揺らす程度の穏やかさで、コーラスの柔らかさが曲の中心になる。
発展
1930〜40年代にハリー・オーウェンズ・ハーブ・オータ・アルフレッド・アパカら歌手が活躍し、ラジオ・映画(『ワイキキ・ウェディング』1937年)で全米に広まった。1950年代のティキ・カルチャー・ブームでさらに人気を拡大した。
出来事
- 1915年: サンフランシスコ国際博でのハワイ館。
- 1930年代: ラジオ全米放送でハワイアン・ブーム。
- 1937年: 映画『ワイキキ・ウェディング』。
- 1959年: ハワイ州昇格。
- 1970年代: ハワイアン・ルネサンスでハパハオレ批判。
派生・影響
戦後米国のエキゾチカ音楽(マーティン・デニーら)・サーフ・ロック(ザ・ベンチャーズ等)の精神的源流となり、現代ハワイ観光音楽の基盤も提供した。
音楽的特徴
楽器スティール・ギター、ウクレレ、ピアノ、声、バンド
リズムティン・パン・アレー的拍子、ハワイ語混在英語詞、商業化されたエキゾチズム
代表アーティスト
- Alfred Apaka
- Don Ho
代表曲
- Beyond the Reef — Alfred Apaka (1950)
- I'll Remember You — Don Ho (1965)
- My Little Grass Shack in Kealakekua Hawaii (1933)
- Tiny Bubbles — Don Ho (1966)
- Pearly Shells — Don Ho (1967)
Sweet Leilani — Alfred Apaka (1948)
日本との関係
初めて聴くなら
甘い歌声の入口なら「Beyond the Reef — Alfred Apaka (1950)」。ラウンジ感を味わうなら「Tiny Bubbles — Don Ho (1966)」。古い観光ポップとしての明るさを聴くなら「Pearly Shells — Don Ho (1967)」も分かりやすい。
豆知識
ハパハオレは親しみやすい一方で、外部向けに作られたハワイ像を含む。聴くときは、先住ハワイアンの伝統音楽や現代ハワイ音楽とは別の、観光とポップスが交差した音として捉えると見え方が豊かになる。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ブルース・カントリーカントリー
- ジャズジャズ
- 宗教・霊歌サザン・ゴスペル
- 宗教・霊歌ペンテコステ礼拝音楽
- 宗教・霊歌カントリー・ゴスペル
- 宗教・霊歌ゴスペル
- ジャズスウィング
- ブルース・カントリーケイジャン音楽
