ジャズ

ハードバップ

Hard Bop

アメリカ合衆国 / 北米 · 1953年〜

1950年代にBebopから派生した、Blues・Gospelの要素を取り戻したジャズ。

どんな音か

ビバップから派生したジャズブルース的な低音、ゴスペル的な感情的高揚、ファンク的なグルーヴが加わる。テンポはビバップより落ち着き気味。管楽器(トランペット、テナー・サックス)と、それを支えるリズムセクションが中心。音は『洗練』より『感情』を優先する。

生まれた背景

1950年代、アメリカ合衆国東海岸で、Art Blakey、Horace Silver、John Coltrane らが確立。クール・ジャズの知識人的なアプローチに対して、アメリカ合衆国南部のブルース・ルーツに回帰。Black American アイデンティティの再確認でもあった。

聴きどころ

ベースのウォーキング、ドラムのスイング感(タイムが前ノリ)。リード楽器がどれだけ感情的に歌っているか。ハーモニーの予測不可能さ。そして即興部分での『対話』—複数の楽器が互いに応答する構造を追う。

音楽的特徴

楽器サックス、トランペット、ピアノ、ベース、ドラム

代表アーティスト

  • Art Blakeyアメリカ合衆国 · 1942年〜1990
  • John Coltraneアメリカ合衆国 · 1945年〜1967
  • Horace Silverアメリカ合衆国 · 1950年〜2014
  • Lee Morganアメリカ合衆国 · 1956年〜1972

代表曲

日本との関係

日本ジャズ愛好家にとってハードバップは『本流』の一つ。1960年代から現在まで、日本ジャズ喫茶では常に参照されているカテゴリー。Art Blakey、Miles Davis、John Coltrane は日本人ジャズミュージシャンの教科書的存在。

初めて聴くなら

Art Blakey『Moanin'』を深夜の落ち着いた環境で。Lee Morgan『The Sidewinder』でファンク的グルーヴを感じる。Horace Silver『Song for My Father』で、ピアノトリオの美しさを。

豆知識

Art Blakey の Jazz Messengers はジャズ史上最高の『バンド』と評される。彼のドラム哲学は『タイムを前に出す』『感情を叩き出す』『若い世代を育てる』の3点。今日のドラマー教育も影響を受けている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1940年代1950年代ハードバップハードバップビバップビバップモードジャズモードジャズ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ハードバップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1953年前後 (±25年)

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