サザン・ゴスペル
白人男声四重唱を中心とする、米南部発の福音音楽様式。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
「How Great Thou Art — The Blackwood Brothers (1957)」ではバスパートが最低音に下りるとき、他の三声がどう応答するかに注意する。四重唱のハーモニーはコードの理論通りではなく、バスが動いた後に旋律声部がその動きに「反応」する形で和声が変化する。コーラスの終わりに向かってリズムが前に進む感覚、スウィングの影響も聴き取れる。
発展
1948年に創設された『国立四重唱大会』を中心に競演文化が発達し、1960年代にはテレビ番組『ゴスペル・シング』で全国的人気を得た。エルヴィス・プレスリーもサザン・ゴスペル熱烈なファンで、自身も多数の録音を残し主流ロックンロール文化との接点となった。
出来事
- 1910: ジェイムズ・D・ヴォーン四重唱、商業録音開始
- 1948: ナショナル・カルテット・コンベンション設立
- 1967: エルヴィス『How Great Thou Art』でグラミー受賞
派生・影響
1950年代ロックンロールの和声感覚やドゥーワップの音楽的祖型のひとつ。CCM、ブルーグラス・ゴスペル、現代の白人プロテスタント讃美音楽に連続する。
音楽的特徴
楽器男声四重唱(SATB再配置)、ピアノ、稀にリズムセクション
リズム長調、四声ハーモニー、ピアノ・リフ、明るい拍節
代表アーティスト
- The Blackwood Brothers
代表曲
- Give the World a Smile — The Blackwood Brothers (1955)
- I Won't Have to Cross Jordan Alone — The Blackwood Brothers (1956)
- How Great Thou Art — The Blackwood Brothers (1957)
- His Hand in Mine — The Blackwood Brothers (1960)
- Sweet Hour of Prayer — The Blackwood Brothers (1958)
日本との関係
初めて聴くなら
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
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- 宗教・霊歌ペンテコステ礼拝音楽
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