ブルータル・デスメタル
Death Metalを攻撃性・低音・速度に特化させたサブジャンル。
どんな音か
Death Metal をさらに極限まで暴力化したサウンド。ボーカルは極めて低く、ほぼ獣のような唸り声。ギターはかなり低音域に設定され、『何を弾いているのか分からない』レベルの複雑さ。ドラムは非常に速く、正確性が求められる。全体的に『音の暴力』を前面に出す。
生まれた背景
1990年代初頭、Suffocation(ニューヨーク)、Cannibal Corpse(フロリダ)、Devourment(テキサス)らが確立。Death Metal の商業化に対する『より過激に』への対抗。米国南部と東海岸の文化差異も反映。
聴きどころ
ボーカルの『人間ではない声』。ギターの『泥沼的』な複雑さ。ドラムの正確性と残虐性。全体的に『聴いて気持ちいい』のではなく『聴いて圧倒される』構造。初心者は耳がついていかないレベルの設計。
発展
2000年代以降、Slamの母体となった。
出来事
- 1991: Suffocation『Effigy of the Forgotten』 / 1992: Cannibal Corpse『Tomb of the Mutilated』
派生・影響
Slam、Death Metal、Grindcore。
音楽的特徴
楽器歪みギター、ベース、ドラム、グロウル
リズム高速ブラスト、低音グロウル、ダウンチューニング
代表アーティスト
- Cannibal Corpse
- Suffocation
- Devourment
代表曲
- Effigy of the Forgotten — Suffocation (1991)
- Liege of Inveracity — Suffocation (1991)
Hammer Smashed Face — Cannibal Corpse (1992)
Babykiller — Devourment (2000)
Stripped, Raped and Strangled — Cannibal Corpse (1994)
日本との関係
日本のメタル・シーンでも、一部のマニアによって愛好されている。ただし主流ではなく、相当な『上級者向け』カテゴリー。メタル好きな日本人でも、ブルータル・デスメタル に手を出すには『相応の覚悟』が必要だとされている。
初めて聴くなら
Suffocation『Liege of Inveracity』(最初のアルバム)で基礎を。Cannibal Corpse『Hammer Smashed Face』で、別のアプローチ。最初は5分くらいで切り上げることをお勧め。
豆知識
ブルータル・デスメタル は『芸術的』というより『スポーツ的』。ドラマーの速度、ギタリストの正確性が技術として評価される。リスナーも『どの程度のテクニックか』を基準に判定することが多い。
