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ラテン・カリブ

レゲトン・コロンビアーノ

Colombian Reggaetón

メデジン / コロンビア / 南米 · 2009年〜

別名: Reggaetón medellinense / Medellín reggaetón

2010年代前半にNicky Jamのメデジン移住、初期J Balvin・Malumaが下地を作り、2017年以降J Balvin / Karol G / Feid / Malumaがメデジンを世界最大のレゲトン輸出拠点に押し上げた。

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ひとことで言うと2010年代前半にNicky Jamのメデジン移住、初期J Balvin・Malumaが下地を作り、2017年以降J Balvin / Karol G / Feid / Malumaがメデジンを世界最大のレゲトン輸出拠点に押し上げた。

まずはこの曲からMalumaObsesión ▶ YouTube

代表的な人Nicky Jam

どんな音か

コロンビアレゲトンは、プエルトリコ発のレゲトン(2000年代前半の『Gasolina』世代)のデンボウ2/4リズム(『Dem Bow』サンプルの派生型)を土台に、コロンビアの旋律感覚(バジェナートの流麗さ、サルサの間、クンビアの重心の低さ)を加えたスタイルを指す。中心地はメデジン、拠点レーベルは1997年設立のUniversal Music Latin コロンビアと、2015年設立のWK Records(Feid本人のレーベル)で、この二つのインフラが2015年以降のグローバル・ポップの新標準を作った。テンポは90-95BPMのデンボウ2/4が基本、時にトラップレゲトン(70-80BPM)へ減速する。

聴きどころ

J Balvinの『Mi Gente』(2017)のイントロに耳を澄ませてほしい。Willy Williamのハウス寄りのシンセ・ループが4小節鳴った後、デンボウ2/4のドラムが割り込む瞬間に、コロンビアレゲトンの音色的特徴が確定する。それは「重い低音」と「軽いギター」の対比で、プエルトリコ発の初期レゲトンより中音域が明らかに軽い。Karol Gの『Tusa』のイントロも同じ構造で、ピアノ・ループの上にデンボウ2/4が乗り、彼女の歌唱がその上を流れる。歌詞は基本的にスペイン語で、恋、パーティー、フェミニズム、階級というテーマが繰り返される。

初めて聴くなら

起点として最初はNicky Jam『Travesuras』(2014)——プエルトリコ人が移住先メデジンで復活した記念碑的なシングルで、「Medellín sound」の原型が3分に凝縮されている。次に初期J Balvin『6 AM』(2013、Farruko参加)、初期Maluma『Obsesión』(2012)を続けて聴くと、2013-14年のシーン形成期の空気が体感できる。それからJ Balvin『Mi Gente』(2017)——44億回再生の国際的決定曲——、Karol G『Tusa』(2019、Nicki Minaj参加、女性側の代表曲)、Feid『Yandel 150』(2023)、Maluma『Hawái』(2020)と辿ると、10年の進化が縦に見える。夜のドライブ、あるいはヘッドホンで低音を強調する再生環境が向いている。

代表アーティスト

  • Nicky Jamコロンビア/プエルトリコ · 2001年〜
  • Feidコロンビア · 2010年〜
  • Malumaコロンビア · 2010年〜

代表曲

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生まれた背景

決定的な起点は2011年、プエルトリコのNicky Jam(1980-)が依存症とキャリア低迷を経てメデジンに移住し、Luis Fonsi周辺のプロデューサー陣と組み直したことだった。彼の2014年『Travesuras』(プロデューサーSaga WhiteBlack、デンボウのビートに柔らかいメロディック・ラップ)がヒットし、以降J Balvin、Maluma、Karol Gが標準化する「Medellín sound」の原型を作った。

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同時期、17歳のMaluma(1994-)は2012年『Obsesión』でロマンティック・レゲトンの型をデビュー、Karol G(1991-)は2014年『Ricos Besos』でまだ女性レゲトネロが少なかった時代のシーンに立った。J Balvin(本名ホセ・オソリオ、1985-)は2004年から地元でミックステープを重ね、2013年『6 AM』(Farruko参加)と2014年『Ay Vamos』(Billboard Latin Music Awards Best Urban Song)でメインストリーム化。2017年『Mi Gente』(Willy William共作、Beyoncéリミックスあり)は世界44億回再生を突破し、コロンビアン・ポップの国際化を確定させた。Karol Gは2017年『Ahora Me Llama』を経て、2019年『Tusa』(Nicki Minaj参加)で世界最大の女性ラテン・アーティストの地位を固めた。2020年代前半はFeidとMalumaがこの世代を引き継ぎ、メデジンを世界最大のレゲトン輸出拠点として確定させた。

音楽的特徴の詳細

楽器サンプラー、シンセ、ドラム・マシン、ボーカル、時にアコーディオン(バジェナート引用)

リズムデンボウ2/4(90-95BPM)、時にトラップ・レゲトン(70-80BPM)へ減速、女性コーラスのサンプル・ループ

発展

2020年代前半はFeid(1992-、旧名Ferxxo)がクラブ寄りの低音重視レゲトンで頭角を現し、2023年『Yandel 150』でスペイン語圏最大級のヒットに。Maluma(1994-)はより歌謡的なポップ・レゲトンで女性リスナー層を独占した。この世代の共通項はビジュアル戦略で、Instagram/TikTokに最適化された色彩とMV演出が音楽と同じ重みを持つ。

出来事

  • 2011: Nicky Jamがメデジン移住
  • 2012: Maluma『Obsesión』でデビュー
  • 2013: J Balvin『6 AM』
  • 2014: Nicky Jam『Travesuras』、J Balvin『Ay Vamos』
  • 2017: J Balvin『Mi Gente』世界的ヒット
  • 2019: Karol G『Tusa』
  • 2023: Feid『Yandel 150』

派生・影響

Latin Urbano全体の中核、Bad Bunnyら他国レゲトンへの相互影響、K-popとのクロスオーバー(Karol G × BLACKPINK, 2023)。

その後の代表曲

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日本との関係

日本でのレゲトン・コロンビアーノは、Bad Bunny以降のラテン・アーバンの一部として2020年前後から急速に認知度が上がった。J Balvinの『Mi Gente』(2017)、Karol Gの『Tusa』(2019)、Maluma『Hawái』(2020)などはSpotify 日本でもチャート入りし、若年層の一部で聴かれている。決定打はKarol GとBLACKPINK(具体的にはJennieやRosé)のコラボ関連の話題で、2023年前後に日本K-popファンダムがKarol Gを「ラテン・レゲトンの女王」として認知する流れが生まれた。ライブ的にはJ Balvinの2019年サマーソニック出演がある。

豆知識

J Balvin『Mi Gente』のBeyoncé参加リミックス(2017)は、ハリケーン・マリアで被災したプエルトリコとカリブ諸国への寄付を目的にした慈善リミックスで、収益全額が現地の復興に寄付された。Karol Gの本名はCarolina Giraldo Naviaで、ステージ名『Karol G』はSpotify以前のiTunes時代に検索性を上げるための短縮形だった。

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Feidは自身のレーベルWK Recordsからリリースしており、『Ferxxo』は彼自身のオルターエゴ名義でアルバム・シリーズ『Ferxxo』の題として使われている。緑と黒のビジュアル・ブランディングは徹底したセルフ・プロデュース戦略の一部だ。Malumaは俳優としても活動しており、2022年のジェニファー・ロペス主演映画『Marry Me』に出演している。

影響・派生で結ばれたジャンル

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