クンビア
コロンビアのカリブ海岸で成立し、ラテンアメリカ全域に広まった民俗ダンス音楽。
どんな音か
1・2、1・2と数える2拍子(2/4)を土台に、ゆったりめのテンポ(BPM80〜100前後)で進むダンス音楽だ。アコーディオンと太鼓(タンボール・アレグレなど数種)が屋台骨で、そこへガイタ(先住民族の縦笛)やガチャラカ(竹をこすって鳴らす打楽器)が絡む。低音(ベース)は低い2つの音を行ったり来たりして、ゆらゆらと揺れる土台をつくる。拍子のちょうど真上ではなく、少しずらした位置に強い音(アクセント)を置くシンコペーションが、独特の腰の重さを生む。歌い手は男女どちらもおり、一人が歌うと皆で応える掛け合い(コール&レスポンス)形式が多い。歌詞はスペイン語で、テーマは恋、ダンス、土地への愛着が中心だ。
生まれた背景
植民地期(諸説あり)のコロンビア・カリブ海岸で、アフリカ系奴隷の太鼓、先住民族の笛、スペイン系の歌が混ざって生まれたとされる。19世紀末から20世紀前半に「クンビア」として形が整い、1940〜50年代にはビッグバンド編成のクンビア・モデルナが、Lucho Bermúdezらの活躍でバランキージャやボゴタから全国へ広がった(普及にはレコード産業の中心地メデジンも一役買った)。やがて国境を越え、最も劇的に化けたのがペルーだ。1960年代末にエレキギターをクンビアへ持ち込んだLos Destellosを皮切りに、1970年代のLos Mirlosらがサーフ調の歪んだギターと混ぜ合わせ、「クンビア・アマソニカ(チチャ)」を生んだ。ほかにも1950〜60年代に定着したメキシコ、1990年代以降のアルゼンチン(クンビア・ビジェラ)と、伝わった先々で別ジャンルへと枝分かれしていった。
聴きどころ
リズムを聴く
このジャンルを特徴づける代表的なリズムパターン。再生ボタンでループ再生し、下のリズム譜で今どの拍が鳴っているかを確認できます。
代表アーティスト
- Los Ángeles Azules
- Celso Piña
- Carlos Vives
代表曲
- La Cumbia Cienaguera (1955)
- La Pollera Colorá (1962)
- La Gota Fría — Carlos Vives (1993)
- Cómo Te Voy a Olvidar — Los Ángeles Azules (1996)
- Cumbia Sobre el Río — Celso Piña (2001)
