WorldMusic

プエルトリコ

Puerto Rico

中南米・カリブ

人口およそ320万のカリブの島が、いまや世界のラテン都市音楽(レゲトンなど)を生み出し続ける一大供給地だ。ヒットチャートのほぼすべてをボリクア(プエルトリコ人)が占め、そこに隣国コロンビアドミニカ共和国の歌手が加わる。Bad Bunny『Debí Tirar Más Fotos』(2025)が2026年Grammy Album of the Yearを獲得し、Omar Courtzの「KOKO」が新世代を代表する一曲として浮上した。Anuel AA、Eladio Carrión、Myke Towersらが中堅として根強い人気を保つ。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

若い世代が聴くのはほぼレゲトン一色で、その派生であるペレオ(腰を振る踊り向けのビート)やトラップ・ラティーノも人気だ(Anuel AA、Eladio Carrión、Myke Towers)。中高年層は古典サルサ(島ポンセ出身のHéctor Lavoeら)や、島古来の太鼓音楽プレナ・ボンバを好む。この国で一番面白い論点は、Bad Bunny『DTMF』が注目された理由にある。ボンバやプレナ、山村の弾き語りに根ざすヒバロといった島の伝統音楽の要素をレゲトンに取り込み、自らのルーツへ立ち返ろうとした点だ。しかも世界最大のアーバノ・アーティストがそれをやってのけたことに意味がある。フロリダやニューヨークに暮らすプエルトリコ系の人々も、実質的に同じ市場を形づくっている。

参考資料

- Spotify Top 50 Puerto Rico - Wikipedia Debí Tirar Más Fotos: https://en.wikipedia.org/wiki/Deb%C3%AD_Tirar_M%C3%A1s_Fotos