ネオソウル
1990年代に成立した、古典的Soulへの回帰とHip Hop感覚を併せ持つR&B。
どんな音か
生まれた背景
1995〜97年、フィラデルフィアのRoots、ブルックリンのD'Angelo、エリカ・バドゥらが「ネオ・ソウル」を体現。プロデューサーのJay Dee(J Dilla)、?uestlove(Roots)、Q-Tip(A Tribe Called Quest)らが裏方として支えた。1996年のマクスウェル『Urban Hang Suite』、1997年のエリカ・バドゥ『Baduizm』、2000年のD'Angelo『ハイチ・ヴォドゥ音楽』が三大金字塔。2010年代以降はジャザル(R&Bジャズ)寄りのRobert Glasper、Anderson .Paak、Thundercat、Hiatus Kaiyote、SAULTへ続く系譜。
聴きどころ
ドラムが「ジャスト」(機械的に正確)ではなく、わずかにグリッド前後にずれる「J Dilla感」(ジ・デイラ感)。ヴォーカルがメリスマを使いながらも、決して歌い上げず、聴き手に近い距離で歌う質感。コードはジャズ的なテンション(11th, 13th)が多用される。
代表アーティスト
- Lauryn Hill
- Erykah Badu
- D'Angelo
- Solange
代表曲
- On & On — Erykah Badu (1997)
- Doo Wop (That Thing) — Lauryn Hill (1998)
- Untitled (How Does It Feel) — D'Angelo (2000)
- Cranes in the Sky — Solange (2016)
- Brown Sugar — D'Angelo (1995)
日本との関係
初めて聴くなら
1枚だけ聴くなら、D'Angelo『ハイチ・ヴォドゥ音楽』(2000)。「Untitled (How Does It Feel)」の長尺グルーヴは至福。続けて、Erykah Badu『Baduizm』(1997)、Maxwell『Urban Hang Suite』(1996)。最近のものなら、Anderson .Paak『Malibu』(2016)。
豆知識
「Neo Soul」という言葉は、1995年頃にKedar Massenburg(モータウン・レコードの元社長)がマクスウェル、エリカ・バドゥ、D'Angeloらをまとめて売り出すマーケティング・タームとして発明したもの。当事者(エリカ・バドゥら)はこの呼称をあまり好まない。
