ロック・メタル

スラム・デスメタル

Slam Death Metal

アメリカ合衆国 / 北米 · 1995年〜

Brutal Death Metalから派生した、低音グルーヴ・「スラムリフ」を強調するサブジャンル。

どんな音か

スラム・デスメタルは、ブルータル・デスメタルから派生した、低音の効いたグルーヴとスラムリフを核にするメタル。超低音のボーカル、重く落ちるブレイクダウン、ミュートされたギターの反復が特徴で、速さよりも身体を叩きつけるような重さを重視する。Devourmentはこの様式を決定づけた代表的バンドである。

生まれた背景

1990年代半ばのアメリカ合衆国で、ブルータル・デスメタル、ハードコアのモッシュ文化、グラインド的な過激さが交わって形成された。テクニカルな複雑さより、低く、鈍く、即効性のあるリフが求められた。1999年のDevourment「Molesting the Decapitated」は、後続のスラム系バンドに大きな影響を与えた。

聴きどころ

速いパートより、テンポが落ちた瞬間のリフを聴く。ギターが短い音型を反復し、ドラムが半拍単位で重心をずらし、ボーカルが言葉というより低い質量として乗る。音作りは極端で、輪郭が潰れて聴こえることも多いが、その潰れ方がジャンルの味である。苦手なら短い曲から試すとよい。

発展

2000-2010年代、ロシア/東欧でも独自シーンを形成した。

出来事

  • 1999: Devourment『Molesting the Decapitated』

派生・影響

Brutal Death Metal、Deathcore、Goregrind。

音楽的特徴

楽器歪みギター、ベース、ドラム、ピッグスクィール

リズム中-低速グルーヴ、スラム・リフ、ダウンチューニング

代表アーティスト

  • Devourmentアメリカ合衆国 · 1995年〜

代表曲

  • Festering Vomitous MassDevourment (2009)
  • Conceived in SewageDevourment (2013)
  • BabykillerDevourment (1999)
  • Molesting the DecapitatedDevourment (1999)
  • Babykiller (Re-recorded)Devourment (2003)

日本との関係

日本ではエクストリームメタルのリスナー、ライブハウスのデスメタル・シーン、海外フェス映像を通じて知られている。国内にもブルータルデスやスラム寄りのバンドが存在し、地下シーンで支持を得ている。一般的なロック感覚からは遠いが、ハードコアのブレイクダウンに慣れた耳なら入口を見つけやすい。

初めて聴くなら

入口は「Babykiller — Devourment (1999)」。過激な音像とスラムリフの性格がすぐ分かる。続けて「Molesting the Decapitated — Devourment (1999)」で初期の荒さを、「Festering Vomitous Mass — Devourment (2009)」でより現代的な音圧を聴くと、ジャンルの核がつかめる。

豆知識

Slamという言葉は、ライブで身体をぶつけるようなモッシュの感覚とも結びつく。スラム・デスメタルでは演奏の難しさを見せるだけでなく、リフ一つでフロアの動きを変える力が重視される。過激なジャケットや曲名も多いが、音楽的にはリズムの落とし所が曲の説得力を左右する。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1990年代スラム・デスメタルスラム・デスメタルブルータル・デスメタルブルータル・デスメタル凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
スラム・デスメタルを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1995年前後 (±25年)

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