ロック・メタル

ドローン・メタル

Drone Metal

アメリカ合衆国 / 北米 · 1993年〜

Earth/Sunn O)))が定式化した、極端に遅いテンポと持続的歪みギターを特徴とするメタルとドローンの交差点。

どんな音か

ドローン・ミュージックとメタルの融合。BPMは30〜60程度と極めて遅く、ギターの歪みは圧倒的で、低音が物理的に空間を満たす。ボーカルは深く響く低い声か、ほぼ聴きとれないレベルで存在する。一曲が10分を超えることも珍しくなく、圧倒的な音響圧力の中で時間感覚が変わる。

生まれた背景

1990年代初頭、アメリカ合衆国西海岸で成立。Earth『Earth 2』(1993)が Black Sabbath の遅さをさらに極限まで推し進め、Sunn O)))はこの系統を電子音響化した。ロック音楽の『遅さ』と『音の物質性』への執着がジャンルを定義。

聴きどころ

ギターのディストーション・テクスチャー、ベース音が体に与える物理的な圧力、そして時折挿入される高音域の響き。音量設定が重要で、適切な音量で体全体で感じることが、このジャンルの鑑賞方法。

発展

Sunn O)))『ØØ Void』(2000)以降、視覚的・典礼的パフォーマンス様式が定着。日本のBorisが独自路線で発展。

出来事

  • 1993: Earth『Earth 2』 / 2000: Sunn O)))『ØØ Void』 / 2009: Sunn O)))『Monoliths & Dimensions』

派生・影響

Doom Metal、Sludge、Black Metal、Drone Ambient。

音楽的特徴

楽器ギター、ベース、ドローンシンセ、ローブー・アンプ

リズム極遅、持続、ヘヴィ歪み

代表アーティスト

  • Earthアメリカ合衆国 · 1989年〜
  • Boris日本 · 1992年〜
  • Sunn O)))アメリカ合衆国 · 1998年〜

代表曲

  • Earth 2Earth (1993)
  • It Took the Night to BelieveSunn O))) (2005)
  • PinkBoris (2005)
  • Black OneSunn O))) (2005)
  • Monoliths & DimensionsSunn O))) (2009)

日本との関係

日本の音楽シーンではニッチだが、Boris など海外のドローン・メタル・バンドが日本でも愛好されている。ヘビー・メタル愛好家の中でも『最も前衛的な聴き手』による支持が中心。

初めて聴くなら

Sunn O)))『Black One』を暗い環境でスピーカーを使って聴く。30分間、何もしないで音に浸ることが推奨される。その後『Monoliths & Dimensions』で、より複雑なテクスチャーを探る。

豆知識

Sunn O)))のプロジェクト・マネジャーは、ステージでの衣装(褐色のローブ)の美学も重視している。つまり、音よりも『音響美術』としてのドローン・メタルを考える傾向があり、音楽とビジュアルの融合が強い。

影響・派生で結ばれたジャンル

ドローン・メタルを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

アメリカ合衆国 · 1993年前後 (±25年)

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