ドローン・メタル
Earth/Sunn O)))が定式化した、極端に遅いテンポと持続的歪みギターを特徴とするメタルとドローンの交差点。
どんな音か
ドローン・ミュージックとメタルの融合。BPMは30〜60程度と極めて遅く、ギターの歪みは圧倒的で、低音が物理的に空間を満たす。ボーカルは深く響く低い声か、ほぼ聴きとれないレベルで存在する。一曲が10分を超えることも珍しくなく、圧倒的な音響圧力の中で時間感覚が変わる。
生まれた背景
聴きどころ
ギターのディストーション・テクスチャー、ベース音が体に与える物理的な圧力、そして時折挿入される高音域の響き。音量設定が重要で、適切な音量で体全体で感じることが、このジャンルの鑑賞方法。
発展
Sunn O)))『ØØ Void』(2000)以降、視覚的・典礼的パフォーマンス様式が定着。日本のBorisが独自路線で発展。
出来事
- 1993: Earth『Earth 2』 / 2000: Sunn O)))『ØØ Void』 / 2009: Sunn O)))『Monoliths & Dimensions』
派生・影響
Doom Metal、Sludge、Black Metal、Drone Ambient。
音楽的特徴
楽器ギター、ベース、ドローンシンセ、ローブー・アンプ
リズム極遅、持続、ヘヴィ歪み
代表アーティスト
- Earth
- Boris
- Sunn O)))
代表曲
- Earth 2 — Earth (1993)
- It Took the Night to Believe — Sunn O))) (2005)
- Pink — Boris (2005)
Black One — Sunn O))) (2005)
Monoliths & Dimensions — Sunn O))) (2009)
日本との関係
初めて聴くなら
Sunn O)))『Black One』を暗い環境でスピーカーを使って聴く。30分間、何もしないで音に浸ることが推奨される。その後『Monoliths & Dimensions』で、より複雑なテクスチャーを探る。
豆知識
Sunn O)))のプロジェクト・マネジャーは、ステージでの衣装(褐色のローブ)の美学も重視している。つまり、音よりも『音響美術』としてのドローン・メタルを考える傾向があり、音楽とビジュアルの融合が強い。
