マイクロハウス
2000年代初頭のドイツ周辺で広がった、ハウスの四つ打ちにクリック音、細かなサンプル、グリッチ処理を組み込むミニマルな電子音楽。
どんな音か
マイクロハウスは、キックが一定に鳴っていても、派手なシンセリフで押す音楽ではない。カチッ、プツッ、紙をこするような小さな音がリズムの隙間に置かれ、ベースは低く丸く、声の断片や生活音のサンプルが細かく刻まれる。Akufenのようにラジオの切れ端を散らすものもあれば、Ricardo Villalobosの長尺トラックのように、ほとんど動いていないようで少しずつ床の揺れが変わるものもある。
生まれた背景
聴きどころ
バスドラムだけでなく、裏拍の小さなクリックや、声の切れ端がどの拍に入るかを聴くと面白い。大きな展開を待つより、8小節ごとにハイハットが薄くなったり、ベースの長さが変わったりする微細な差を拾う音楽だ。スピーカーで聴くと低音の反復、ヘッドホンでは粒の配置がよく見える。
発展
2002年頃Perlon、Force Inc.周辺で確立。Akufen『My Way』(2002)がマイルストーン。後にRomanian Minimalへの影響を残した。
出来事
- 2000: 『Clicks & Cuts』Vol. 1 / 2002: Akufen『My Way』 / 2003: Matthew Herbert『Goodbye Swingtime』
派生・影響
Minimal Techno、Glitch、Romanian Minimal。
音楽的特徴
楽器DAW、サンプラー、TR-909、グリッチプラグイン
リズム120-125 BPM、マイクロサンプル、クリックリズム
代表アーティスト
- Ricardo Villalobos
- Akufen
- Matthew Herbert
代表曲
Goodbye Swingtime — Matthew Herbert (2003)
Deck The House — Akufen (2002)
Easy Living — Ricardo Villalobos (2003)
Que Belle Epoque 2006 — Ricardo Villalobos (2006)
100 Lbs — Matthew Herbert (1996)
Crash — Akufen (2002)
Foxy — Akufen (2003)
