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ドイツ

Germany

西欧

クラシックの本場というイメージとは裏腹に、ドイツの普段のシングルチャートは英米ポップが大半で、国内アーティストの比率は意外なほど低い。ではドイツの若者は今、何を聴いているのか。答えはドイツ語ラップ(Deutschrap)だ。国内アーティストが強いのはアルバムチャートで、ここではドイツ勢が上位を占める。歌とラップを行き来する若手の代表格Apache 207をはじめ、Deutschrapの面々が並ぶ。SNSで一気に広まった曲が突発的に1位を取ることもあり、シングル市場は世界的な流行に流されやすい。その一方で、シュラーガードイツの大衆歌謡)は中高年向けに独自の主流を保つ。なお、ドイツ語ラップは国籍ではなく「ドイツ語で歌うこと」でくくられるシーンで、中心人物にはオーストリアのRAF Camoraのような非ドイツ国籍のアーティストも含まれる。そのなかでDeutschrapは、若者をドイツ語の音楽につなぎ留める国内ジャンルとして、いま最も勢いがある。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

若者や都市部ではドイツ語ラップ(Deutschrap)が中心で、国内のラップ曲がTikTokで拡散すると、無名の新人が一気にチャート上位へ押し上げられる。中高年層はシュラーガードイツの大衆歌謡。ヘレーネ・フィッシャーら)や古典的なドイツ・ロックを好む。地方では地元方言のフォーク音楽が残るが、商業チャートには出てこない。トルコ系移民のコミュニティが大きく、ドイツ語とトルコ語をまぜた独自のラップシーンが根づいている。これはDeutschrapの源流の一つでもあり、ときに主流チャートへ顔を出す。

参考資料

- Offizielle Deutsche Charts: https://www.offiziellecharts.de/charts