ガバー
1990年代初頭オランダ・ロッテルダムで成立した、極端に速く歪んだキックを特徴とするハードコア・テクノ。
まずはここから
ひとことで言うと1990年代初頭オランダ・ロッテルダムで成立した、極端に速く歪んだキックを特徴とするハードコア・テクノ。
まずはこの曲からNeophyte — Braincracking ▶ YouTube
代表的な人DJ Paul Elstak
どんな音か
想像するより速い。210〜250BPMの世界で、キックは腹に直撃し、歪んだ角ばった音がずっと続く。シンセは高周波のピコピコした騒々しさで、時々人間の声が叫んだりラップしたりするが、それもほぼ打楽器的。曲の構造も短く、3分で完結し、ほぼ同じパターンが繰り返される。ボーカルは感情を伝えるより、もう一つの音色として機能している。クラブで体が揺さぶられることを前提に作られていて、ヘッドフォンで聴くと耳が疲れる程度に圧縮度が高い。
聴きどころ
キックのディテイル。一見同じように聞こえる歪みの中に、圧縮、飽和、フィードバック、シンセ的な周波数特性が混在している。シンセのピッチ変化。ボーカルやサンプルが本来のピッチから何度も上下する。曲全体の「短さ」と「反復」がもたらす催眠的・トランス的な効果。もう1つ聴くと、前の曲との違いが見えてくる。
初めて聴くなら
クラブ環境やヘッドフォンで踊りながら:Neophyteの「Nin」(1995)。3分で完結し、ガバーの基本構造が最も分かりやすい。やや長めなら「Braincracking」(1996)で、テンポと歪みの組み合わせの変化が追いやすい。Rotterdam Terror Corpsの「We Want More」は当時のガバー・アンセムで、ジャンルの社会的インパクトを感じられる。
代表アーティスト
- DJ Paul Elstak
- Paul Elstak
- Neophyte
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- Rotterdam Terror Corps
- DJ Mad Dog
- Angerfist
- Warface
- Rooler
代表曲
- Neophyte — Braincracking (1996)
- Neophyte — Real Hardcore (2000)
- Paul Elstak — Cum On (1995)
もっと見る(あと2件)
- Neophyte — Nin (1995)
- Rotterdam Terror Corps — We Want More (1995)
生まれた背景
音楽的特徴の詳細
楽器TR-909、ディストーション、サンプラー
リズム180-220 BPM、歪んだキック、Hooverリード
発展
1996年以降Happy Hardcore派生やHardstyleへの分化が進み、2000年代にはMillennium Hardcore/Frenchcoreへと変容した。
出来事
- 1992: Rotterdam Records設立 / 1995: Thunderdome全盛期 / 1996: DJ Paul Elstak『Rainbow in the Sky』
派生・影響
Happy Hardcore、Hardstyle、Frenchcore、Speedcore。
その後の代表曲
- Angerfist — Retaliate (2018)
- DJ Mad Dog — Fight! Fight! Fight! (2018)
- Warface — Redemption (2019)
もっと見る(あと1件)
- Rooler — Deadly Force (2020)
日本との関係
豆知識
ガバーは打楽器のパーカッションに例えられることが多く、メロディも歌詞も最小限。クラブ音響システムの大型ウーファーで低音を体に直接伝えることが前提で、小さなスピーカーで聴くと面白さが半減する。
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オランダ・ロッテルダムはポルト都市で、1980年代から先進的な音響技術インフラがあり、そこがハードコア・ハウスの発展地となった。
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