エレクトロニック

ハードスタイル

Hardstyle

オランダ / 西ヨーロッパ · 2001年〜

2000年頃オランダ/ベルギーで成立した、Hard TranceとHardcore Technoの中間に位置するハードダンスミュージック。

どんな音か

BPM 140〜150のハードコア・テクノ系。歪んだ巨大なキック(リバーブと歪みを同時にかける独特の処理、「Reverse Bass」と呼ばれる)、シンセ・リード(高音、明るいか暗いか両方)、ヴォーカル・サンプル(英語、攻撃的な短いフレーズ)。曲尺は4〜6分。曲構造は「イントロ・ブレイクダウン・ドロップ」の繰り返しが定型。録音は屋外フェスのサウンドシステム再生を意識した重低音と高音の鮮明さ。

生まれた背景

2000年代初頭のオランダガバー(ガバー)とトランスの中間として成立。Headhunterz、Wildstylez、Brennan Heart、Showtek、Noisecontrollersらがシーンを形成。2010年前後にQ-Dance主催のフェス(Defqon.1、Qlimax)が世界規模化、ハードスタイルが「ヨーロッパの若者向けフェス音楽」として定着した。2010年代後半に「ロウスタイル」(より歪んだサブジャンル)、「Euphoric ハードスタイル」(明るくメロディアス)に分岐。現在もオランダ、ベルギー、ドイツ、北欧で大型フェスが定期開催される。

聴きどころ

「Reverse Bass」(歪んだキックの直後にリバーブが鳴る独特のサウンド)、これがハードスタイルの心臓部。ブレイクダウンでメロディアスなシンセ・リードが歌い上げ、ドロップで歪んだキックが戻る瞬間。ヴォーカル・サンプル(攻撃的な英語短文)が時々挿入される。

発展

2010年以降、Defqon.1フェスティバルやQlimaxを通じて世界的拡大。後にRawstyle、Euphoric Hardstyleへと枝分かれした。

出来事

  • 2003: Defqon.1初開催 / 2008: Headhunterz『Project One』 / 2014: Showtek『Booyah』

派生・影響

Rawstyle、Euphoric Hardstyle、Hardcore Techno。

音楽的特徴

楽器DAW、シンセ、TR-909

リズム150 BPM、reverse bass、ビルドアップ

代表アーティスト

  • Showtekオランダ · 2001年〜
  • Headhunterzオランダ · 2005年〜

代表曲

日本との関係

日本でのハードスタイルは、東京WOMB、ageHa、新宿Open Air Music Festivalなどで定期的に開催される。Headhunterz、Wildstylezは複数回の来日歴あり。日本人プロデューサーではStarscape、Doの会、Gunsmoker、Naotsugu Endoなど一定数活動。アニメ『シティ・ハンター』『AKIRA』のリミックス系で取り入れられることがある。

初めて聴くなら

古典なら、Headhunterz『Project One』(2009)。商業ピーク期の代表。Brennan Heart『Imaginary』(2010)、Wildstylez『Year of Summer』(2010)。ロウスタイル寄りなら、Radical Redemption『The Road to Redemption』(2014)。

豆知識

ハードスタイルの「Reverse Bass」(歪んだキックの直後にリバーブ)は、もとは2000年代前半のオランダ・ハードコアのプロデューサーが、キックのアタックを意図的に歪ませる過程で偶然発見されたサウンド。Q-Dance主催のDefqon.1(2003〜)はオランダで毎年6万人規模の屋外フェスとして開催される、ハードスタイルの世界的中心地。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1990年代2000年代2010年代ハードスタイルハードスタイルトランストランスガバーガバーロウスタイルロウスタイル凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ハードスタイルを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

ハードスタイル の系譜全体図(多段)を見る

同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

オランダ · 2001年前後 (±25年)

ジャンル一覧へ戻る