エレクトロニック

フューチャー・ハウス

Future House

オランダ / 西ヨーロッパ · 2014年〜

2010年代中盤UKで命名された、Deep HouseとProgressive Houseを橋渡しするキラキラしたサブジャンル。

どんな音か

ディープハウス(遅い、深い、感情的)と Progressive ハウス(長い、段階的な発展)を橋渡けするサウンド。テンポは120〜128 BPM。『キラキラしたシンセ』『ボコボコしたベース』『最小限の高域』が共存。ボーカルはほぼ無し。一曲は6〜8分と長め。

生まれた背景

2014年前後、オランダの Tchami、フランスの Malaa、UK の Disclosure などが命名・定式化。Ultra Music Festival などの巨大イベント向けに、『ディープハウス』の感情的な側面と『大型クラブ向けのビート』を融合させた。2010年代半ばのダンス・ミュージックの大衆化を象徴。

聴きどころ

ベース音の『プリセット感』と、その上に乗るシンセのディレイ処理。サビに向かって徐々に高域が満たされていく構造。ドラムが極めて小さく聴こえる中での『奥行き』。全体的に『スロー・グルーヴ』でありながら、クラブで体を動かすことを前提にした設計。

発展

EDMフェスティバル定番ジャンルとなり、後にBass HouseやSlap Houseに枝分かれ。

出来事

  • 2014: Tchami『Promesses』 / 2015: Oliver Heldens『Last All Night』

派生・影響

Bass House、Big Room、Deep House。

音楽的特徴

楽器DAW、シンセ、TR-909

リズム125-128 BPM、フィルター・ベース、4つ打ち

代表アーティスト

  • Tchamiフランス · 2013年〜

代表曲

日本との関係

日本での認知は限定的だが、DJ/プロデューサーの教科書的存在。Tchami は日本での DJ パフォーマンスも行っている。クラブ・カルチャーが相対的に薄い日本では、むしろ『プロダクション・テクニック』としての参照度が高い。

初めて聴くなら

Tchami『Promesses』で基本を。『Adieu』で、別のアプローチ。可能なら、クラブの静かなコーナー(VIP エリア)で、スピーカーを通じて体験することが理想的。

豆知識

フューチャー・ハウス は『2010年代のダンス・ミュージックの民主化』を象徴している。元々ニッチだった ディープハウス が、大型フェスティバルで流される時代への転換点。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1980年代2010年代フューチャー・ハウスフューチャー・ハウスディープハウスディープハウス凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
フューチャー・ハウスを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

オランダ · 2014年前後 (±25年)

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