エレクトロニック

ロウスタイル

Rawstyle

オランダ / 西ヨーロッパ · 2013年〜

Hardstyleをよりダーク・歪み多めに再定義した、2010年代中盤のサブジャンル。

どんな音か

ロウスタイルは、ハードスタイルをより荒く、暗く、攻撃的に押し出した電子ダンス音楽。歪んだキック、低いリード、短く切るブレイク、威圧的な声ネタが目立つ。陶酔的なメロディを重視するハードスタイルに比べ、キックの質感そのものが主役になる。クラブより大型フェスの巨大な音響で真価を発揮する。

生まれた背景

2010年代のオランダを中心に、ハードスタイルの中でより硬質な方向として広がった。Radical Redemptionはその象徴的なプロデューサーの一人で、ミリタリー的なイメージや暗い演出とともに人気を得た。EDMフェス文化の拡大と、サウンドデザイン競争の激化が背景にある。

聴きどころ

旋律より先にキックを聴く。アタックの金属感、低域の尾、歪み方が曲ごとに違い、そこがロウスタイルの個性になる。ブレイクで緊張をため、ドロップでキックの壁を打ち込む構造は分かりやすいが、同じ四つ打ちでも音色の細工は細かい。低音が出る環境で、ただし無理のない音量で聴きたい。

発展

Roughstate、Minus is Moreレーベルがハブとなり、Defqon.1のラインアップに浸透。

出来事

  • 2014: Radical Redemption『The Road to Redemption』 / 2017: Warface活動本格化

派生・影響

Hardstyle、Hardcore、Industrial Techno。

音楽的特徴

楽器DAW、シンセ、ディストーション・キック

リズム150-160 BPM、歪み多めのキック、ダークリード

代表アーティスト

  • Radical Redemptionオランダ · 2011年〜

代表曲

日本との関係

日本ではハードスタイル系イベント、同人クラブミュージック、リズムゲーム文化を通じて知られている。海外フェス映像で興味を持つリスナーも多い。J-coreやハードコアテクノのリスナーには近い部分があるが、ロウスタイルはテンポだけでなくキックの重さとフェス的な煽りに特徴がある。

初めて聴くなら

入口は「The Road to Redemption — Radical Redemption (2014)」。暗い世界観とキックの圧力が分かりやすい。さらに「Annihilate — Radical Redemption (2016)」で攻撃性を、「The Eye of the Storm — Radical Redemption (2015)」で劇的なビルドアップを聴くと、ロウスタイルの基本形がつかめる。

豆知識

ロウスタイルのキックは単なるバスドラムではなく、シンセ、歪み、ピッチ変化を組み合わせた一つの楽器として作り込まれる。ファン同士では、曲名よりキックの質感やドロップの強さが話題になることも多い。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図2000年代2010年代ロウスタイルロウスタイルハードスタイルハードスタイル凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ロウスタイルを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

オランダ · 2013年前後 (±25年)

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