ファンキ・カリオカ
1980年代リオデジャネイロのファヴェーラで生まれた、米マイアミ・ベースのリズムを在地化した低音特化のストリート・ダンス音楽。
どんな音か
生まれた背景
1989年、リオのDJ Marlboroがアメリカ合衆国マイアミ・ベースの12インチ・レコードを輸入し、ファヴェーラのダンスホール「Baile Funk」でかけたのが起点。1990年代を通じてDJ Marlboro、MC Catra、MC Cidinho & MC Doca、Tati Quebra Barracoらが発展、2000年代にファンキ・カリオカ(または「Baile Funk」)としてジャンル化。2010年代以降、Anitta、MC Kevinho、Ludmilla、Pabllo Vittarが世界的に成功し、ファンキ・カリオカが世界の主流ラテン・ポップに到達。Spotify、TikTokを介して世界化を加速している。
聴きどころ
「タンボラン」リズム(マイアミ・ベース由来、4拍子の中で「ボン・カ・タン・カ」)が特徴。ベースとキックの絡みが独特、サンプル切り貼りの粗さも音楽の一部。ヴォーカルがラップと歌の中間、ポルトガル語の音節構造が独特のフロウを作る。
発展
2000年代のMCタチ・カキ、MCマルシニーニョ、2010年代以降のアニタが商業的・国際的成功を収め、ブラジル汎国民ポップ・国際フェスティバル文化に組み込まれた。アマピアノ、ジャージー・クラブとの交差も進む。
出来事
- 1989: DJマルレン回し開始
- 2002: MCタチ・カキ
- 2010: アニタ・デビュー
- 2017: アニタ国際メインストリーム
派生・影響
マイアミ・ベースから派生してファンキ・カリオカが成立。レゲトン、アマピアノと交差。
音楽的特徴
楽器ドラムマシン、シンセ、サンプラー、声
リズムTR-808低音、タンボル拍子、ポルトガル語ラップ・シャウト
代表アーティスト
- MC Marlboro
- MC Marcinho
- Anitta
- MC Fioti
代表曲
- Rap das Armas — MC Marlboro (1995)
- Bum Bum Tam Tam — MC Fioti (2017)
- Envolver — Anitta (2022)
Sou Eu Que Tô — MC Marcinho (2000)
Furacão 2000 - Eu Quero Tchu — MC Marlboro (2000)
日本との関係
初めて聴くなら
1曲だけ聴くなら、Anitta『Bang』(2015)、または『Envolver』(2022、世界的バイラル)。古典なら、Tati Quebra Barraco『Boladona』(2003)。最近のものなら、Ludmilla『Maldivas』(2022)。
