ラテン・カリブ

ルンバ・フラメンカ

Rumba Flamenca

スペイン / 南欧 · 1950年〜

20世紀のスペインで成立した、Flamencoとキューバのルンバを融合したジプシーポップ。

どんな音か

スペイン・カタルーニャ系のジプシーとキューバ音楽が融合したフラメンコ系派生ジャンル。BPM 100〜140。アコースティック・スパニッシュ・ギター(フラメンコ・スタイル)、フラメンコ系手拍子(パルマ)、カホン(箱型打楽器)、コングス時々、エレキ・ベース、ヴォーカル(男女両方、ジプシー独特の歌唱)。歌はスペイン語、テーマは祝祭、恋愛、ストリート、家族。「ルンバ・フラメンカ」は「カタラーナ・ルンバ」とも呼ばれ、バルセロナのジプシー区を発祥とする。リズムはフラメンコの「Bulería」を簡素化したような感覚で、踊りやすく祝祭的。

生まれた背景

19世紀末にキューバ・ルンバがスペインに伝わり、20世紀前半にカタルーニャ地方のジプシーが独自に翻案して成立。1960〜70年代にPeret(『El Muerto Vivo』1965)、Los Amaya、後にGipsy Kings(フランス南部のスペイン系ジプシー、1980年代世界的ブレイク)、Estopa、Mannanlatest、最近のRosalía(2018以降世界化)も部分的にこの語法を使用する。

聴きどころ

アコースティック・ギターのフラメンコ的なラスゲアード(指の連続ストローク)。手拍子(パルマ)とカホン(箱型打楽器)のリズム。歌い手のジプシー独特の歌唱(コブシ、メリスマ、しゃがれ)。Gipsy Kingsの場合、複数のヴォーカルがハーモニーを作る親密さ。

代表アーティスト

  • Peretスペイン · 1957年〜2014
  • Los Chichosスペイン · 1973年〜
  • Gipsy Kingsフランス · 1978年〜

代表曲

日本との関係

Gipsy Kings『Bamboleo』(1987)、『Volare』(1989)などが日本でも大ヒットし、ルンバ・フラメンカの代表として知られる。CMやドラマ主題歌で頻繁に使われた。日本フラメンコ・コミュニティではルンバ・フラメンカも基本ジャンルとして演奏される。

初めて聴くなら

1曲だけ聴くなら、Gipsy Kings『Bamboleo』(1987)。ルンバ・フラメンカの世界的代表。Peret『El Muerto Vivo』(1965)、Estopa『Como Camarón』(1999)、最近のRosalía『Malamente』(2018)。

豆知識

Gipsy Kings(フランス南部、スペイン系ジプシー一族のレイエス兄弟とバルベスコ家)は、フランス語ではなくスペイン語で歌う。世界的に1980〜90年代に2000万枚以上のアルバムを売り、ジプシー音楽の最大の世界化を実現した。彼らの楽曲は実は「ルンバ・フラメンカ」の典型ではなく、フラメンコボサノヴァポップを混ぜた折衷的なスタイル。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1780年代1900年代1950年代ルンバ・フラメンカルンバ・フラメンカフラメンコフラメンコソン・クバーノソン・クバーノ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ルンバ・フラメンカを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

ルンバ・フラメンカ の系譜全体図(多段)を見る

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