オーストラリアン・ヒップホップ
アデレードのHilltop Hoods、シドニーのThe Kid LAROI、Yolŋu語ラップのBaker Boyまで含む、豪州の英語ヒップホップ。
まずはここから
ひとことで言うとアデレードのHilltop Hoods、シドニーのThe Kid LAROI、Yolŋu語ラップのBaker Boyまで含む、豪州の英語ヒップホップ。
まずはこの曲からHilltop Hoods — The Nosebleed Section ▶ YouTube
代表的な人Hilltop Hoods
どんな音か
オーストラリアン・ヒップホップは、オーストラリアで作られる英語(と一部先住民語)ラップの総体だ。中心はアデレード発Hilltop Hoodsの90-100BPMブーンバップ寄りの重厚なビート、シドニー発The Kid LAROIのメロディック・トラップ、そしてYolŋu Matha(先住民語)と英語を行き来するBaker Boyの三系統に大別できる。フロウは「豪州訛りを消さない」ことが2000年代後半以降のシーン全体の暗黙の合意で、Hilltop HoodsのMCペディガーはメルボルン・シェアハウスの日常語をそのまま韻に落とす。プロダクションはUS東海岸ブーンバップ、UKグライム、USサウス・トラップを世代ごとに参照する。
聴きどころ
初めて聴くなら
入り口はHilltop Hoods『Cosby Sweater』(2014)、豪州英語のフロウが最も明快に聴ける。次にThe Kid LAROI『STAY』(2021)、メロディック・トラップとしての完成形。Baker Boy『Marryuna』(2017)は先住民語ラップとしての衝撃を体感するのに最適だ。イヤホンで歌詞を追いながら、フロウの独特のイントネーションに耳を慣らすのが向いている。
代表アーティスト
- Hilltop Hoods
- Bliss n Eso
- Illy
もっと見る(あと2件)
- The Kid LAROI
- Barkaa
代表曲
- Hilltop Hoods — The Nosebleed Section (2003)
生まれた背景
音楽的特徴の詳細
楽器ドラム・マシン(TR-808、SP-1200)、サンプラー、シンセ、時にディジュリドゥや先住民打楽器、ラップ・ボーカル
リズム90-100BPMのブーンバップ、60-80BPMのトラップ、Baker BoyはYolŋu Mathaの声調と英語の押韻を交差させる
発展
2017年、ノーザン・テリトリー州アーネムランド出身のBaker Boy(ダンザル・ベイカー)がYolŋu Mathaと英語を交差させた『Marryuna』でTriple Jに登場、翌年ARIA新人賞を受賞し、先住民語ラップを豪州の主流回路に届けた。2020年、シドニー生まれ弟の The Kid LAROI(チャールトン・ハワード)がJuice WRLDのアシスタントを経て単独契約、2021年『STAY』でジャスティン・ビーバー客演のトラップ・ポップを全米1位に届けた。Kamilaroi(カミラロイ)とWiradjuri(ウィラジュリ)先住民の血を引く点でも代表性がある。
出来事
- 1994: Hilltop Hoods結成
- 2003: Hilltop Hoods『The Calling』
- 2017: Baker Boy『Marryuna』、Triple J初登場
- 2018: Baker Boy、ARIA新人賞
- 2021: The Kid LAROI『STAY』全米1位
派生・影響
米ヒップホップ(East Coast、Southern Trap)の直接の子孫。英グライム、NZヒップホップ(SWIDT、Melodownz)と兄弟関係。
その後の代表曲
- Bliss n Eso — Circus in the Sky (2013)
- Hilltop Hoods — Cosby Sweater (2014)
- Hilltop Hoods — 1955 (2016)
もっと見る(あと5件)
- Illy — Papercuts (2016)
- Baker Boy — Marryuna (2017)
- The Kid LAROI — WITHOUT YOU (2020)
- The Kid LAROI — STAY (2021)
- Barkaa — King Brown (2021)
日本との関係
豆知識
The Kid LAROI(本名チャールトン・ハワード)は、故Juice WRLDに10代でシドニーで発見され、彼のアシスタントとしてアメリカ合衆国ツアーに帯同していた。2019年のJuice WRLD急逝(21歳、薬物過剰摂取)は彼のキャリアの転機となった。
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