フューチャー・ベース
2010年代半ばにオーストラリアのFlumeとカナダのRL Grimeを中心に確立した、揺れるサイドチェイン・シンセと半テンポ感を特徴とするEDM。
どんな音か
BPM 130〜160のEDM系サブジャンル。シンセ・ベース(時にサックス的な「pluck(ぷっくり)」した音色)、シンセ・リード、ハイハットの細かい刻み、サンプル・ヴォーカル(時に女性、ピッチ変更)。曲尺は3〜4分のラジオ向け。「pluck bass」と呼ばれる弾かれたような明るい低音シンセが特徴で、ハッピーで未来感のある明るさが基調。サビではメロディアスなシンセ・リードが歌い上げる。録音は明るく、低音はサブベース。
生まれた背景
聴きどころ
「pluck bass」と呼ばれる、シンセ・ベースが「ぷっくり」と弾けるような音色。サイドチェイン処理(キックに合わせて他の音が呼吸する)が極端に効いていて、全体がうねる感覚。サビでのシンセ・リードのメロディ。サンプル・ヴォーカル(短い女性ヴォーカルのチョップ)が時々挿入される。
発展
2015-2018年がピーク。後にMarshmelloらがメインストリーム・ポップへ移行し、ジャンルの輪郭が拡散した。
音楽的特徴
楽器シンセサイザー、ボーカルチョップ、サンプラー
リズム150BPMハーフタイム感覚、サイドチェイン・シンセスウェル
代表アーティスト
- Diplo
- Flume
- RL Grime
- Marshmello
代表曲
- Holdin On — Flume (2012)
- Core — RL Grime (2014)
- Alone — Marshmello (2016)
- Never Be Like You — Flume (2016)
Sky High — RL Grime (2014)
日本との関係
tofubeats、PARKGOLF、Tomggg、Snail's ハウス(日本人プロデューサー、海外でも人気)、Tomggg、Yunomiなど、日本のフューチャー・ベース系プロデューサーが世界的にも認知されている。Snail's ハウスの「Pixel Galaxy」「Hot Milk」は世界的なフューチャー・ベース代表曲とされる。
初めて聴くなら
1曲だけ聴くなら、Flume『Holdin On』(2012)。フューチャー・ベースの起点。Marshmello『Alone』(2016)、Illenium『Take You Down』(2017)。日本人なら、Snail's ハウス『Pixel Galaxy』(2015)。
豆知識
「フューチャー・ベース」という名前は、2010年代前半にSoundCloud上でアメリカ合衆国・オーストラリアのプロデューサーたちが「Trapの未来形」「BassのMelodic化」として使い始めたもの。Flumeはオーストラリア人で、19歳でデビューアルバムをリリースして世界的成功を収めた、ベッドルーム・プロデューサーの典型例。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ポップサイケポップ
