ラテン・カリブ

スカ

Ska

キングストン / ジャマイカ / カリブ海 · 1959年〜

1950年代末〜60年代初頭のジャマイカで成立した、裏拍を強調する明るいダンス音楽。

どんな音か

ジャマイカ起源の高速ダンス音楽。BPMは140〜180。エレキギターが裏拍2&4に「カッ・カッ」と短く刻み(オフビート)、ベースとドラムが表拍を支える。ホーンセクション(トランペット、トロンボーン、サックス)が前面に出てメロディと合いの手を担当する。歌は男声中心、男女コーラス。歌詞は祝祭、ストリート、ダンスフロアの楽しさが多い。録音は明るく軽快、ロックのような重低音は控えめ。

生まれた背景

1950年代末のジャマイカ、独立(1962)前夜のキングストン。アメリカ合衆国のR&B、ジャズメント(ジャマイカ民謡)を融合した「スカ」が、独立の高揚感と一緒に大流行した。ザ・スカタライツ、デリック・モーガン、プリンス・バスターらが代表。1966年頃にロックステディ、1968年にレゲエへ進化した。1970年代後半にイギリスコヴェントリーで「2 Tone Records」を中心に「ツートーン・スカ」(The Specials、Madness、Selecter)としてリバイバル。1980年代後半〜90年代にアメリカ合衆国で「スカ・パンク」(No Doubt、Sublime、Reel Big Fish)が大ヒットして第3波を作った。

聴きどころ

ギターの「カッ・カッ」(裏拍)と、ベース・ドラムの「ドン・ドン」(表拍)の絶妙なずれ。ホーンセクションのキメが2小節おきに入る規則性。歌の終わりに必ずホーンが「パパパー」と返すコール&レスポンス。ライブで観ると、客が表拍にスキッピング(片足ずつ跳ねる)するのが基本ステップ。

代表アーティスト

  • Desmond Dekkerジャマイカ · 1961年〜2006
  • Prince Busterジャマイカ · 1961年〜2016
  • The Skatalitesジャマイカ · 1964年〜
  • The Specialsイギリス · 1977年〜

代表曲

日本との関係

1985年結成の東京スカパラダイスオーケストラが、第2波スカを下敷きに独自のホーン編成で日本スカを定着させた。ザ・サンドアウィッチズ、ガラーリヤ、ディジー・ミス・リジー、SCAFULL KING、Hi-STANDARDなど、1990年代以降のメロコア/スカ・パンク系も多い。

初めて聴くなら

原点を1曲なら、The Skatalites『Guns of Navarone』(1965)。第2波(ツートーン)なら、The Specials『Gangsters』(1979)、Madness『One Step Beyond』(1979)。第3波なら、No Doubt『Just a Girl』(1995)。日本のものなら、東京スカパラダイスオーケストラ『DOWN BEAT STOMP』(1989)。

豆知識

「Ska」の語源は諸説あり、ギターの「カッ」という音を擬音化した「skat!」という掛け声が名前になったという説が有力。プリンス・バスター(ジャマイカのプロデューサー)はこれを定型化したことで「スカの父」と呼ばれる。Madness(イギリス)のバンド名は、プリンス・バスターの曲『Madness』(1963)から取っている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1900年代1950年代1960年代スカスカメントメントロックステディロックステディ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
スカを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

スカ の系譜全体図(多段)を見る

同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

ジャマイカ · 1959年前後 (±25年)

  • ラテン・カリブレゲエ1968年〜 · ジャマイカ
  • ラテン・カリブダブ1970年〜 · ジャマイカ
  • ラテン・カリブダンスホール1980年〜 · ジャマイカ

ジャンル一覧へ戻る