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伝統・民族

リーダーマッハー

Liedermacher

ベルリン / ドイツ / 中央ヨーロッパ · 1960年〜

別名: ドイツ語シンガーソングライター

「歌を作る者」を意味する、ドイツ語圏のシンガーソングライター伝統。

どんな音か

「歌を作る者」を意味する、ドイツ語圏のシンガーソングライターたち。ギターやピアノの簡素な伴奏に、自作の歌詞と曲を乗せて歌う。政治批判や社会風刺、内省的な詩情、日常の機微まで主題は幅広く、メロディは控えめで、言葉の意味こそが音楽の中心に据えられる。フランスシャンソンに通じる、語りを重んじる歌。

生まれた背景

1960年前後、フランスシャンソンの影響と戦後ドイツの政治的緊張を背景に成立した。冷戦下、東ドイツでは体制批判の歌が、西ドイツでは叙情的な歌が育ち、東西で異なる土壌から多様な書き手が現れた。ヴォルフ・ビーアマンは東の代表的存在だった。

聴きどころ

ドイツ語が分からなくても、伴奏が極端に簡素で、声と言葉に全てが懸かっている点に注目すると本質が掴める。ビーアマンの緊張感ある政治的な歌と、ラインハルト・マイの柔らかな叙情の対照が聴きどころ。

発展

1960〜70年代に、ラインハルト・マイ、ヴォルフ・ビーアマン、コンスタンティン・ヴェッカーらが各々の作風を確立し、ドイツ語の歌曲文化を支えた。

出来事

  • 1960年頃: リーダーマッハーの潮流が形成。
  • 1968年: ヴォルフ・ビーアマン『Ermutigung』が体制批判の歌の象徴に。
  • 1976年: ビーアマンが西側公演中に東ドイツから市民権を剥奪され追放される。

派生・影響

現代ドイツのフォークやポップの歌詞重視の伝統に受け継がれ、社会的な歌の系譜の源流であり続けている。

音楽的特徴

楽器アコースティック・ギター、ピアノ、時に弦楽や小編成の伴奏

リズム歌詞の語感を優先した自由なリズム、フォークやワルツ調のシンプルな伴奏

代表アーティスト

  • Wolf Biermannドイツ · 1960年〜
  • Reinhard Meyドイツ · 1967年〜
  • Konstantin Weckerドイツ · 1968年〜

代表曲

日本との関係

ドイツ語圏のシンガーソングライターは日本での知名度こそ高くないが、シャンソンフォークと並ぶ「言葉の歌」の系譜として、ドイツ語学習者や声楽・ドイツ文化の愛好者の間で親しまれてきた。

初めて聴くなら

ラインハルト・マイ『Über den Wolken』(1974)は旋律が美しく入りやすい国民的名曲。政治的な側を知るならヴォルフ・ビーアマン『Ermutigung』(1968)を。

豆知識

ヴォルフ・ビーアマンは1976年に西ドイツでの公演中に、東ドイツ政府から一方的に市民権を剥奪され帰国を拒まれた。この追放は東側の文化人の大規模な抗議を招き、冷戦下の象徴的事件となった。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1880年代1960年代リーダーマッハーリーダーマッハーシャンソンシャンソン凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
リーダーマッハーを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

ドイツ · 1960年前後 (±25年)