オールドタイム音楽
アパラチア山脈を中心に20世紀初頭まで広く演奏された、フィドルとバンジョーが牽引する米国の前ブルーグラス民俗弦楽合奏伝統。
まずはここから
ひとことで言うとアパラチア山脈を中心に20世紀初頭まで広く演奏された、フィドルとバンジョーが牽引する米国の前ブルーグラス民俗弦楽合奏伝統。
まずはこの曲からCarolina Chocolate Drops — Cornbread and Butterbeans ▶ YouTube
代表的な人Carolina Chocolate Drops
どんな音か
聴きどころ
Carolina Chocolate Dropsの「Cornbread and Butterbeans」(2010)では、フィドルの旋律が少しざらついた音で繰り返しながら微妙に変形していく過程に耳を向けてほしい。歌は旋律にぴったり沿うのではなく少し「後ろ」に乗る——この呼吸のゆとりがオールドタイムの「踊れる音楽」としての感触の核だ。バンジョーの音はダウンストロークで叩くように鳴らし、ドラムのように拍をはっきり出す役割を持つ。
初めて聴くなら
Carolina Chocolate Dropsの「Cornbread and Butterbeans」を聴きながら、手で膝を叩いてリズムを数えてみると「踊るための音楽」という本来の用途が体で理解できる。次に「Genuine Negro Jig」アルバム全体を通して聴くと、ジャンル内の曲の種類(リール、ジグ、バラードの違い)がわかる。
代表アーティスト
- Carolina Chocolate Drops
代表曲
- Carolina Chocolate Drops — Cornbread and Butterbeans (2010)
生まれた背景
17〜18世紀にアイルランド・スコットランド・イングランドからアパラチア山脈の山間部に入植したヨーロッパ系移民が持ち込んだ民俗音楽と、アフリカ系奴隷のリズムや楽器(バンジョーはアフリカ起源)が融合して形成された。「オールドタイム」という名称自体は20世紀初頭に商業録音産業が既存のジャンルとしてラベルを貼る形で定着した。
音楽的特徴の詳細
楽器フィドル、5弦バンジョー、ギター、マンドリン、ダルシマー、声
リズム中速4/4と6/8、クローハマー奏法、輪舞ダンス
発展
1960年代のフォーク・リバイバル運動でニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ、ピート・シーガーらが復興させ、1990年代以降のオールド・クロウ・メディスン・ショウ、キャロライナ・チョコレート・ドロップス(アフリカ系ルーツの再評価)が現代化を進めた。
出来事
- 1923: ヘンリー・ギレリ初録音
- 1927: ブリストル・セッションズ
- 1958: ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ結成
- 2010: キャロライナ・チョコレート・ドロップス・グラミー受賞
派生・影響
ブルーグラス、カントリー、アメリカン・フォーク、現代ルーツ・ロックの母体。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
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