ニャック・ヴァン
南ベトナムの感傷的バラード。ボレロのリズムに乗せた庶民の哀歌。
まずはここから
ひとことで言うと南ベトナムの感傷的バラード。ボレロのリズムに乗せた庶民の哀歌。
まずはこの曲からChế Linh — Nửa Đêm Ngoài Phố ▶ YouTube
代表的な人Trúc Phương
どんな音か
ゆったりとしたボレロやルンバのリズムに乗せて、別れや貧しさ、報われぬ恋を哀切に歌う南ベトナムのバラード。鼻にかかった独特の節回しとこぶしを利かせた歌唱が特徴で、ギターやエレキ、後にはシンセが伴奏に加わる。歌詞は庶民の言葉で、誰もが共感できる感傷をすくい取る。
聴きどころ
ボレロのゆったりした三連系のリズムと、歌い手のこぶし・ため息のような節回しに耳を傾けたい。豪華さではなく、生活感のある哀しさをどう声で表すかがこのジャンルの核心だ。
初めて聴くなら
チェ・リン『Thành Phố Buồn(悲しみの街)』(1970)が代表曲で、こぶしの利いた哀切な歌唱の典型。
代表アーティスト
- Trúc Phương
- Thanh Tuyền
- Chế Linh
代表曲
- Chế Linh — Nửa Đêm Ngoài Phố (1962)
- Chế Linh — Thành Phố Buồn (1970)
- Thanh Tuyền — Mưa Nửa Đêm (1965)
生まれた背景
1954年の南北分断後、サイゴンを中心とする南ベトナムで広まった大衆歌謡。「ニャック・ヴァン(ニャック・ヴァン)」とは退廃的で感傷的な音楽を指す呼び名で、トゥルック・フオンら「ボレロの王」が量産した。
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1975年の統一後、北の政権はこれを禁じたが、人々は地下で聴き続けた。
音楽的特徴の詳細
楽器ギター、エレキギター、シンセサイザー、独唱
リズムボレロ・ルンバのリズム、こぶしを利かせた哀切な歌唱
発展
1975年のサイゴン陥落・南北統一後、北の政権はこれを「退廃音楽」として禁止したが、地下で密かに聴かれ続けた。一方で亡命したベトナム人によって海外で(ニャック・ハイゴアイとして)保存された。近年は本国でも解禁が進み、若い世代にも再評価されている。
出来事
- 1954年: 南北分断、サイゴンで感傷歌謡が興隆。
- 1975年: サイゴン陥落、北部政権が「黄色い音楽」を禁止。
- 2010年代: 本国での解禁・再評価が進む。
派生・影響
ニャック・ハイゴアイ(海外ベトナム人音楽)、現代V-popのバラード系統。
日本との関係
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
もっと見る(あと1件と系譜図)
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
ニャック・ヴァンが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
