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伝統・民族

ニャック・ドー

Nhạc Đỏ

ハノイ / ベトナム / 東南アジア · 1945年〜

別名: 赤い音楽 / Red music / 革命歌

北ベトナムの革命・愛国歌。ニャック・ヴァンの政治的対極。

どんな音か

行進曲調や大合唱を多用し、勝利・労働・指導者・祖国を力強く高揚した旋律で歌う愛国歌。西洋オーケストラとベトナムの行進曲様式が融合し、独唱から斉唱・大合唱まで編成は幅広い。明るく前向きで、士気を鼓舞する目的を持つ。

生まれた背景

1945年の八月革命前後から、北のベトナム民主共和国で国家・党が育てた音楽。「ニャック・ドー」は革命の赤に由来し、南の感傷的な「ニャック・ヴァン(ニャック・ヴァン)」と政治的に対をなす。ファム・トゥエン、ドー・ニュアン、ホアン・ヴァンらが、ディエンビエンフーや統一を題材に名曲を残した。

聴きどころ

感傷を排した明快な長調の旋律と、力強い斉唱・合唱の高揚感を聴きたい。同時代の南のニャック・ヴァンと聴き比べると、同じ国の音楽がいかに正反対の感情を狙ったかがよく分かる。

発展

ファム・トゥエン、ドー・ニュアン、ホアン・ヴァンらの作曲家が、ディエンビエンフーの戦いや統一を題材にした名曲を残した。統一後も国家行事や記念日で歌い継がれ、現在もベトナムの公式文化の一角を占める。

出来事

  • 1945年: 八月革命、独立宣言、革命歌の隆盛。
  • 1954年: ディエンビエンフー勝利、『Chiến Thắng Điện Biên』など。
  • 1975年: 南北統一、『Như Có Bác Hồ』が祝勝歌に。

派生・影響

現代ベトナムの国家的・記念的合唱曲。

音楽的特徴

楽器西洋オーケストラ、合唱、行進曲楽器、独唱

リズム行進曲調、長調の高揚した旋律、斉唱・合唱

代表アーティスト

  • Đỗ Nhuậnベトナム · 1945年〜1991
  • Phạm Tuyênベトナム · 1950年〜
  • Hoàng Vânベトナム · 1951年〜2018

代表曲

  • Hò Kéo PháoHoàng Vân (1954)
  • Chiến Thắng Điện BiênĐỗ Nhuận (1954)
  • Như Có Bác Hồ Trong Ngày Vui Đại ThắngPhạm Tuyên (1975)

日本との関係

戦時下の日本の軍歌・国民歌謡と、国家が音楽で士気を鼓舞した構図が重なる。プロパガンダと大衆歌の境界という主題を考えるうえで、比較対象として興味深い。

初めて聴くなら

ファム・トゥエン『Như Có Bác Hồ(まるでホーおじさんがそばにいるよう)』(1975)が統一の祝勝歌として今も歌われる定番。

豆知識

『Như Có Bác Hồ』はサッカーのベトナム代表が勝つたびにスタンドで大合唱される、事実上の「勝利の歌」になっている。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1930年代1940年代1950年代ニャック・ドーニャック・ドーソビエト大衆歌ソビエト大衆歌紅歌紅歌ニャック・ヴァンニャック・ヴァン凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
ニャック・ドーを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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ベトナム · 1945年前後 (±25年)