イタロ・ディスコ
シンセと打ち込みで作られた、訛り英語ボーカルのヨーロッパ製ディスコ。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
まず途切れず回り続けるシンセ・ベースラインの反復に耳を傾けてほしい。次に、ネイティブではない英語発音の独特の味わい、そして派手なシンセ・ブラスやアルペジオの装飾。リズムは機械的でブレがなく、テンポは120前後に揃っている。
発展
1980年代半ばにかけてDen HarrowやGazeboらがチャートを賑わせたが、やがてユーロビートやエレクトロへと吸収されていった。
出来事
- 1977年: ジョルジョ・モロダーが『From Here to Eternity』で全面シンセのディスコを提示。
- 1983年: Gazeboの『I Like Chopin』が欧州で大ヒット。
- 1985年: Den Harrowの『Future Brain』がイタロ・ディスコ全盛期を象徴。
派生・影響
1990年代のユーロダンスやユーロビートの直接の母体となり、2000年代以降はシンセウェイヴやニューディスコの作り手が好んで参照する源泉になった。
音楽的特徴
楽器シンセサイザー、アナログ・シーケンサー、ドラムマシン、ボコーダー、電子ベース
リズム四つ打ちのキック、機械的に反復するシンセ・ベースライン、テンポは概ね120前後
代表アーティスト
- Giorgio Moroder
- Gazebo
- Den Harrow
代表曲
- From Here to Eternity — Giorgio Moroder (1977)
- I Like Chopin — Gazebo (1983)
- Future Brain — Den Harrow (1985)
日本との関係
初めて聴くなら
Gazebo『I Like Chopin』(1983)が甘いメロディとシンセの王道。打ち込みディスコの原点を知るならGiorgio Moroder『From Here to Eternity』(1977)を。
豆知識
Den Harrowのように、ジャケットに立つ人物と実際に歌っていた人物が別人だった例があり、後年に発覚した。当時のイタロ・ディスコは「商品」として量産された側面が強い。
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- ロック・メタルイタリアン・プログレ
- ヒップホップ・R&Bイタリア語ラップ
- 古典マカロニ・ウエスタン音楽
- 伝統・民族カンタウトーリ
