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エレクトロニック

イタロ・ディスコ

Italo Disco

ミラノ / イタリア / 南欧 · 1977年〜

別名: イタロディスコ / Italo-Disco

シンセと打ち込みで作られた、訛り英語ボーカルのヨーロッパ製ディスコ。

どんな音か

生バンドのディスコと違い、すべてがシンセとドラムマシンで組まれているのが第一印象。四つ打ちのキックの上で、シーケンサーが刻む反復ベースラインがロボットのように回り続け、その上に甘くキャッチーなメロディが乗る。ボーカルはイタリア人歌手による訛りのある英語が多く、人工的でどこか能天気な未来感が漂う。きらびやかで安っぽく、それゆえに愛らしい。

生まれた背景

1977年前後、ジョルジョ・モロダーがミュンヘンで確立した全面シンセのディスコ手法がイタリアに渡って生まれた。生バンドを雇わず低予算でダンス曲を量産できたため、ミラノやボローニャの小レーベルがシングルを大量に世に送り出した。1980年代前半にドイツスペインのクラブで大ヒットした。

聴きどころ

まず途切れず回り続けるシンセ・ベースラインの反復に耳を傾けてほしい。次に、ネイティブではない英語発音の独特の味わい、そして派手なシンセ・ブラスやアルペジオの装飾。リズムは機械的でブレがなく、テンポは120前後に揃っている。

発展

1980年代半ばにかけてDen HarrowやGazeboらがチャートを賑わせたが、やがてユーロビートやエレクトロへと吸収されていった。

出来事

  • 1977年: ジョルジョ・モロダーが『From Here to Eternity』で全面シンセのディスコを提示。
  • 1983年: Gazeboの『I Like Chopin』が欧州で大ヒット。
  • 1985年: Den Harrowの『Future Brain』がイタロ・ディスコ全盛期を象徴。

派生・影響

1990年代のユーロダンスやユーロビートの直接の母体となり、2000年代以降はシンセウェイヴやニューディスコの作り手が好んで参照する源泉になった。

音楽的特徴

楽器シンセサイザー、アナログ・シーケンサー、ドラムマシン、ボコーダー、電子ベース

リズム四つ打ちのキック、機械的に反復するシンセ・ベースライン、テンポは概ね120前後

代表アーティスト

  • Giorgio Moroderイタリア · 1963年〜
  • Gazeboイタリア · 1982年〜
  • Den Harrowイタリア · 1983年〜

代表曲

日本との関係

日本では1980年代に同種の欧州産ダンス曲が「ユーロビート」として輸入され、ディスコやパラパラ文化を通じて広く親しまれた。イタロ・ディスコはその直接の源流にあたり、現在もシティポップシンセウェイヴ愛好家の間で再評価が続いている。

初めて聴くなら

Gazebo『I Like Chopin』(1983)が甘いメロディとシンセの王道。打ち込みディスコの原点を知るならGiorgio Moroder『From Here to Eternity』(1977)を。

豆知識

Den Harrowのように、ジャケットに立つ人物と実際に歌っていた人物が別人だった例があり、後年に発覚した。当時のイタロ・ディスコは「商品」として量産された側面が強い。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1970年代1990年代2000年代イタロ・ディスコイタロ・ディスコディスコディスコユーロダンスユーロダンスシンセウェイヴシンセウェイヴ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
イタロ・ディスコを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

イタリア · 1977年前後 (±25年)