カンタウトーリ
文学的な歌詞を自作自演するイタリアのシンガーソングライター伝統。
まずはここから
ひとことで言うと文学的な歌詞を自作自演するイタリアのシンガーソングライター伝統。
まずはこの曲からFabrizio De André — La Canzone di Marinella ▶ YouTube
代表的な人Fabrizio De André
どんな音か
聴きどころ
イタリア語が分からなくても、歌唱の語りのような抑揚と間の取り方に注目すると物語性が伝わる。デ・アンドレの低く落ち着いた声、バッティスティの革新的な編曲、ダッラのオペラ的な高揚など、歌い手ごとの個性の違いも聴きどころ。
初めて聴くなら
ルチオ・ダッラ『Caruso』(1986)はメロディが分かりやすく入り口に最適。歌詞世界の深さを味わうならファブリツィオ・デ・アンドレ『La Canzone di Marinella』(1964)を。
代表アーティスト
- Fabrizio De André
- Lucio Dalla
- Lucio Battisti
代表曲
- Fabrizio De André — La Canzone di Marinella (1964)
- Lucio Battisti — Emozioni (1970)
- Lucio Dalla — Caruso (1986)
生まれた背景
1958年頃のジェノヴァで、若い書き手たちによる「カンタウトーリ」が起点になった。フランスのジョルジュ・ブラッサンスらシャンソンの影響を受け、商業的なサンレモ歌謡とは一線を画す知的な歌として広がった。
続きを読む
ファブリツィオ・デ・アンドレがその精神的支柱となった。
音楽的特徴の詳細
楽器アコースティック・ギター、ピアノ、弦楽オーケストラ、アコーディオン
リズム歌詞の語感を優先した自由なフレージング、フォークやワルツ、バラード調まで多様
発展
1960〜70年代にルチオ・バッティスティやルチオ・ダッラ、ファブリツィオ・デ・アンドレらが各々の作風を確立し、イタリア大衆歌曲の背骨となった。
出来事
- 1958年: ジェノヴァ楽派の形成、カンタウトーレ概念の確立。
- 1970年: ルチオ・バッティスティ『Emozioni』が新世代の歌を象徴。
- 1986年: ルチオ・ダッラ『Caruso』が世界的に知られる代表曲に。
派生・影響
現在に至るイタリアのポップスやインディー音楽の歌詞重視の姿勢に深く根を下ろし、後続世代の規範であり続けている。
日本との関係
豆知識
ファブリツィオ・デ・アンドレは「イタリアのブラッサンス」とも呼ばれ、娼婦や漁師、社会の周縁にいる人々を尊厳をもって歌った。彼の死後、出身地ジェノヴァには記念の財団が置かれた。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
カンタウトーリが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
