シャアビー(エジプト)
1970年代カイロ庶民街区で生まれた、社会批評と諧謔を含む下町歌謡で、後のマハラガナートの直接の母体。
まずはここから
ひとことで言うと1970年代カイロ庶民街区で生まれた、社会批評と諧謔を含む下町歌謡で、後のマハラガナートの直接の母体。
まずはこの曲からAhmed Adaweya — Salametha Umm Hassan ▶ YouTube
代表的な人Ahmed Adaweya
どんな音か
エジプトのシャアビーは、カイロの下町から出てきた庶民の歌謡。声はざらつき、旋律はアラブ的にこぶしを回し、リズムは結婚式や路上のスピーカーで踊れる強さを持つ。Ahmed Adaweyaの歌には笑い、皮肉、性的なほのめかし、社会への愚痴が入り、きれいに整えた古典歌謡とは違う街の匂いがある。
聴きどころ
声の荒さと、打楽器の腰の低さを聴く。歌手は美声で整えるより、言葉を投げ、観客を煽る。リズムは踊りやすいが、歌詞には冗談や政治的な棘があることも多い。古典的なアラブ音楽より、サビや掛け声が近く感じられる。
初めて聴くなら
入口は「Salametha Umm Hassan — Ahmed Adaweya (1972)」。シャアビーの庶民的な声とリズムが分かる。政治的な話題性を含む例として「Ana Bakrah イスラエル — Shaaban Abdel Rahim (2000)」、踊りの熱なら「Bint el-Sultan — Ahmed Adaweya (1975)」がよい。
代表アーティスト
- Ahmed Adaweya
- Shaaban Abdel Rahim
代表曲
- Ahmed Adaweya — Salametha Umm Hassan (1972)
- Ahmed Adaweya — El Sah (1973)
- Ahmed Adaweya — Bint el-Sultan (1975)
もっと見る(あと2件)
- Shaaban Abdel Rahim — Ana Bakrah Israel (2000)
- Shaaban Abdel Rahim — Ana Bahebak Ana Bakrahak (2000)
生まれた背景
1970年代のカイロ庶民街区で広がり、カセット文化が大きな役割を果たした。高尚なタラブや国営メディアの歌謡に対し、シャアビーは労働者や若者の言葉で日常を歌った。
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のちのマハラガナートにもつながり、エジプトの都市下層の声を音楽産業へ押し上げた。
音楽的特徴の詳細
楽器ウード、アッコルディオン、エレキオルガン、ダルブッカ、声
リズムマクスーム拍子、即興、社会風刺歌詞
発展
1990年代にシャアバン・アブデル・レヒムが新世代を象徴し、2000年代にハキムが商業的成功を収めた。エジプトの2011年革命前後にマハラガナートが派生し、シャアビーは伝統側に位置付け直された。
出来事
- 1972: アハメド・アドゥウィヤ初録音
- 1984: シャアバン・アブデル・レヒム録音
- 2000: ハキムがアラブ全土でブレイク
- 2010: マハラガナートが分岐
派生・影響
タラブ、マハラガナート、サイディ音楽、現代アラブ・ヒップホップと交差。
日本との関係
豆知識
Shaabiは民衆のという意味で、アルジェリア・シャアビと同じ語源を持つ。ただしエジプトではカイロの庶民歌謡として、カセット、結婚式、下町の笑いと強く結びついて発展した。
影響・派生で結ばれたジャンル
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