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イスラエル

Israel

中東・北アフリカ

露店のカセットで売られ、かつては「カセット音楽」と蔑まれた、主流から外れた片隅のジャンルがあった。それが、いまやイスラエルポップの中心にある「Mizrahi pop」(ミズラヒ・ポップ)だ。1990年代初頭まで国営放送の電波からも締め出されていたが、1990年代の商業ラジオ民営化を機に表舞台へ出て、2000年代に世代交代が進み、2010年代にはポップスの最大勢力になった。現在の代表格は、スタジアムを満員にする看板スターのOmer Adam、それに続く若手のOsher CohenやEden Hasonだ。その横では、ヘブライ語ラップ(Tuna、Ravid Plotnik)も人気を集めている。イスラエルの聴き手は、世界的ヒットよりも自国のヘブライ語ポップを選ぶ。人口900万ほどの国でありながら、Spotifyのイスラエルチャートはほぼ自国のアーティストで埋まり、世界的ヒットはなかなか割って入れない。

自国アーティストの人気曲

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

ミズラヒ・ポップの担い手は、もともとイエメン、モロッコ、イラク系といった中東・北アフリカ系ユダヤ人のコミュニティだ。アシュケナージ系(東欧系)が主流だった20世紀後半のポップス業界からは長く締め出されていたが、いまではどの出自・どの世代にも広く聴かれている。これと並行して、若い世代の聴取の多くをヘブライ語ラップとポップが占める。ロシア語話者の移民やアラブ系イスラエル人は独自の音楽シーンを保ち、時折チャートに顔を出す。

参考資料

- Spotify Israel Daily: https://kworb.net/spotify/country/il_daily.html