ラテン・カリブ

チャンペータ

Champeta

カルタヘナ / コロンビア / アンデス · 1975年〜

コロンビア・カリブ海岸カルタヘナ周辺のアフロ系コミュニティで生まれた、コンゴ系ルンバとアフロ・カリブが融合したストリート・ダンス音楽。

どんな音か

チャンペータは、コロンビアのカリブ海岸、特にカルタヘナ周辺で育ったストリート・ダンス音楽。コンゴ系ルンバやアフロ・カリブのギター、跳ねるベース、明るい掛け声が重なり、サウンドシステムから強く鳴る。踊りの熱が音の中心にある。

生まれた背景

1970年代以降、カルタヘナやバランキージャのアフロ系コミュニティで、アフリカから入ったレコードと地元のダンス文化が結びついて発展した。picóと呼ばれる大型サウンドシステムが重要で、街区ごとのパーティが音を育てた。

聴きどころ

ギターの反復フレーズと、ベースの跳ねを聴くとよい。歌は説明的というより、踊りを煽る。リズムが前へ転がり、コールや電子音が入ると、路上のスピーカー前の熱気が見えてくる。

発展

1980~90年代のセサル・カストロ、ルイス・トーレス、ヴィヴィアーノ・トーレスが世代を作り、2000年代のミスター・ブラック、エル・コラに継承された。2018年シャキーラ「Chantaje」など主流ポップへの引用でグローバル化が進む。

出来事

  • 1975: カルタヘナのピコ文化成立
  • 1991: 商業録音化
  • 2001: 「Chuky Chuky」全国ヒット
  • 2018: シャキーラ国際引用

派生・影響

ルンバ・コンゴレーズ、クンビア、レゲトン、現代カリブ・ヒップホップと交差。

音楽的特徴

楽器シンセ、エレキギター、ベース、コンガ、ドラムマシン、声

リズム中速4/4、ピコ・サウンドシステム、ラップ・歌唱混合

代表アーティスト

  • Anne Swingコロンビア · 1990年〜
  • Charles Kingコロンビア · 1995年〜
  • Mr Blackコロンビア · 2010年〜

代表曲

日本との関係

日本ではサルサレゲトンほど知られていないが、アフロ・コロンビア音楽やラテンDJの文脈で触れられる。ダンス音楽としての強さがあり、カリブ海岸の文化を知る入口になる。

初めて聴くなら

入口は「El Serrucho — Mr Black (2010)」。より古いストリート感を聴くなら「El Liso — Anne スウィング (1995)」。展開の楽しさは「Maquina del Tiempo — Charles King (2000)」で分かる。

豆知識

チャンペータはもともと刃物を指す言葉とも関係し、下層の若者文化への偏見を含んで使われた時期がある。いまではカルタヘナの誇る音楽文化として再評価されている。大型サウンドシステムのpicóは、ただ音を流す装置ではなく、地域ごとの絵柄や名前を持つ移動するクラブのような存在だった。 アフリカ音楽のレコードを現地の耳で受け直した歴史があるため、コロンビア音楽でありながら大西洋をまたぐ記憶を持つ。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1850年代1940年代1970年代チャンペータチャンペータクンビアクンビアルンバ・コンゴレーズルンバ・コンゴレーズ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
チャンペータを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

チャンペータ の系譜全体図(多段)を見る

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