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インド

India

南アジア

インドの音楽市場は、大きく3つの世界に分かれている。第1は、全国区のボリウッド映画音楽。インド映画では俳優は演技に専念し、歌は専門の歌手(プレイバック・シンガー)が吹き替える。Arijit Singhはその頂点に立つ歌手で、Pritamらの作曲家が曲を支える。第2は、北部の若者を掴むパンジャーブ系のポップヒップホップ。Karan Aujlaを筆頭に、Diljit DosanjhやAP Dhillon、そして2022年に銃撃され世界的なニュースになった故Sidhu Moose Walaらがこの世界を担う。第3は、南部のタミル語・テルグ語など地方語の映画音楽で、Anirudh Ravichanderのような作曲家が地域の主役を張り、ボリウッドに代わる存在になっている。Arijit Singhのフォロワー数(Spotify)は1億8,000万を超え、世界で最もフォローされているアーティストだ。ひとつの国の人口にも匹敵する人々が彼を追いかけている計算になる。この3つの世界は競い合っているわけではない。同じ家の別々の部屋で暮らしているようなものだ。

自国アーティストの人気曲

  • Tum Hi Ho 君だけだArijit Singh · 2013
    ボリウッド音楽 / バラード

    映画『Aashiqui 2』主題歌、ボリウッド音楽史上最大級のヒット。「君だけが僕の全てだ」と歌うラブバラード、結婚式の定番。

    Tum hi ho, ab tum hi ho, zindagi ab tum hi ho君だけだ、今は君だけだ、人生は今や君だけだ。
  • Tauba Tauba おやおやKaran Aujla · 2024

    パンジャーブ・ポップの代表的ヒット曲。気を引く彼女への驚き「Tauba Tauba!(神様、勘弁してくれ)」をフックに、TikTok/Instagramで爆発的拡散。

  • Hanuman Chalisa ハヌマーン讃歌Gulshan Kumar / 多数0

    16世紀の聖人トゥルシーダースによる神ハヌマーンへの讃歌、40連の詩。YouTube動画視聴数歴代1位(53億回)。インド人にとって生活宗教音楽の頂点。

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

10〜30代の若者世代は、北インドではパンジャーブ系ヒップホップ、南インドではタミル語・テルグ語の映画音楽を聴く。ボリウッドのバラード(Arijit Singh、Jubin Nautiyal)は、世代も地域も超えて誰もが口ずさめる「共通語」として今も機能している。大都市ではK-popや欧米のポップスも以前より広く聴かれるようになったが、地方では昔ながらの映画音楽が圧倒的に強い。つまり、何を聴くかを分けるのは年齢よりも言語と地域だ。

参考資料

- TrendingPunjabi: https://trendingpunjabi.com/mostviewedindianvideos - JioSaavn Trending: https://www.jiosaavn.com/featured/trending-songs-india-2026/vzl8nRvFrE5NXRw7JlcL4A__