ロシア五人組
1860〜70年代ペテルブルクで活動した、ロシア国民楽派の中心となる5人の作曲家集団。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
オーケストラの色と、民謡風の旋律を聴くとよい。整ったドイツ風の形式より、場面の色彩や物語の濃さが前に出る。低音の重さ、木管の異国的な旋律、打楽器の使い方にも特徴がある。
発展
ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」「展覧会の絵」、ボロディン「イーゴリ公」「中央アジアの草原にて」、リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」「金鶏」が主要作で、各人異なる路線を模索した。リムスキー=コルサコフはペテルブルク音楽院教授となり次世代(グラズノフ、ストラヴィンスキー)を育てた。
出来事
- 1862: バラキレフ、無料音楽学校設立
- 1874: ムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」初演、「展覧会の絵」作曲
- 1888: リムスキー=コルサコフ「シェエラザード」
- 1890: ボロディン「イーゴリ公」初演(リムスキー補筆)
派生・影響
ストラヴィンスキー「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチへ国民楽派の遺産が継承され、20世紀ロシア音楽全体の基礎となった。
音楽的特徴
楽器管弦楽、ピアノ、オペラ
リズム民謡素材、教会旋法、全音音階
代表アーティスト
- アレクサンドル・ボロディン
- モデスト・ムソルグスキー
- ニコライ・リムスキー=コルサコフ
- イーゴリ・ストラヴィンスキー
代表曲
- 中央アジアの草原にて — アレクサンドル・ボロディン (1880)
- イーゴリ公「ダッタン人の踊り」 — アレクサンドル・ボロディン (1890)
- ボリス・ゴドゥノフ — モデスト・ムソルグスキー (1874)
- 展覧会の絵 — モデスト・ムソルグスキー (1874)
- シェエラザード 作品35 — ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1888)
日本との関係
初めて聴くなら
ピアノと管弦楽版の両方で楽しめる「展覧会の絵 — モデスト・ムソルグスキー (1874)」。管弦楽の物語性なら「シェエラザード 作品35 — ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1888)」。広い旋律なら「中央アジアの草原にて — アレクサンドル・ボロディン (1880)」がよい。
豆知識
影響・派生で結ばれたジャンル
同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル
- 伝統・民族チャストゥーシュカ
