マンダリンポップ
20世紀初頭の上海で源流をもち、現在は台湾・中国を中心に展開する標準中国語のポップ。
どんな音か
中国語(普通話、マンダリン)で歌われるポップ。BPM 80〜130。シンセサイザー、ピアノ、ストリングス、ドラム、エレキギター。バラードが多く、サビでメロディが上昇する構造。歌詞は普通話、テーマは恋愛、別れ、家族、青春、社会観察。歌い手は感情を歌い上げるスタイルが好まれ、メリスマ(節回し)とビブラート(声を揺らす)が特徴。録音はマスタリング音圧が高く、ボーカルが前面に立つ。
生まれた背景
聴きどころ
歌い上げの極致。マイ・チョウ(周杰倫)以降の楽曲はR&B、ヒップホップ、トリップホップを取り入れた複雑なプロダクションだが、メロディとヴォーカルは聴き取りやすさを最優先する。中国語の四声(声調)とメロディが衝突しないよう、作曲時に細心の注意が払われる(同じメロディを英語と中国語で歌うと意味が変わる現象がある)。
代表アーティスト
- Li Xianglan (李香蘭)
- Teresa Teng (鄧麗君)
- Jacky Cheung (張學友)
- Leon Lai (黎明)
- Faye Wong (王菲)
- Michael Wong (光良)
- Jolin Tsai (蔡依林)
- Jay Chou (周杰倫)
代表曲
- 月亮代表我的心 — Teresa Teng (鄧麗君) (1977)
- 我只在乎你 — Teresa Teng (鄧麗君) (1986)
- 我是不是該安靜的走開 — Leon Lai (黎明) (1993)
- 日不落 — Jolin Tsai (蔡依林) (2007)
- 青花瓷 — Jay Chou (周杰倫) (2007)
- 稻香 — Jay Chou (周杰倫) (2008)
日本との関係
初めて聴くなら
古典なら、Teresa Teng『甜蜜蜜』(1979)。Jay Chouなら『七里香』(2004)、『稻香』(2008)。最近のものなら、G.E.M.『光年之外』(2017)、Eric Chou『怎麼了』(2017)。
豆知識
テレサ・テンの楽曲は1980年代の中国本土で「ブルジョア的」として禁止されていたが、密造カセットテープで全国に広まり「老テン(現政権)昼を支配し、小テン(テレサ・テン)夜を支配する」と言われた。1995年のテレサ・テン死去時、台湾政府は半旗を掲げて国民的喪に服した(歌手として異例の処遇)。
