Cポップ
中華圏の中国語による大衆ポップ音楽の総称。香港のCantopop、台湾・中国本土のMandopopなどを含む。
まずはここから
ひとことで言うと中華圏の中国語による大衆ポップ音楽の総称。香港のCantopop、台湾・中国本土のMandopopなどを含む。
まずはこの曲からLi Xianglan (李香蘭) — 夜來香 ▶ YouTube
代表的な人Li Xianglan (李香蘭)
どんな音か
聴きどころ
Cポップ は「中華圏のポップ音楽全体」を指す包括的呼称で、実質的には 広東ポップ(香港・広東省の広東語)、マンダリンポップ(台湾・大陸・シンガポールの普通話)、そしてより広義には Hokkien 台語ポップまでを含む市場カテゴリだ。ストリーミング時代の Cポップ の耳の置き所は、まず言語の切り替わりだ。Jacky Cheung 張學友のように広東語版と普通話版の両方を録音するアーティストが多く、Faye Wong 王菲、Sammi Cheng 鄭秀文らは 3-4 言語を自在に行き来する。プロダクションの側では、2000 年代以降 Jay Chou 以降のプロデューサー(黄韻玲、方文山)が マンダリンポップ の「型」を書き換え、それが逆流して 広東ポップ にも影響した。2010 年代以降は大陸のストリーミング(网易云音乐、QQ 音乐)がチャートを支配し、Cポップ の重心が香港・台湾から大陸都市部(北京・上海・広州)へ物理的に移った点も重要だ。
初めて聴くなら
Cポップ の全体像を一晩で掴むなら、3 言語 3 曲を順に。まず広東語(広東ポップ)から Leslie Cheung『當年情』(1987、映画『英雄本色』主題歌)、次に普通話(マンダリンポップ)から Teresa Teng『月亮代表我的心』(1977)、そして現代の融合系として Jay Chou『青花瓷』(2007、R&B と中国伝統音階の融合)。より深く聴きたければ、時代別に 1970 年代の Sam Hui 許冠傑『半斤八兩』、1990 年代の Faye Wong『容易受傷的女人』、2010 年代の G.E.M. 鄧紫棋『光年之外』、2020 年代の Mirror『Ignited』を追加すると、Cポップ 50 年史の骨格が見える。深夜ドライブ、カフェのBGMなど、日常の背景音として長時間聴くのが向いている。
代表アーティスト
- Li Xianglan (李香蘭)
- Teresa Teng (鄧麗君)
- Leslie Cheung (張國榮)
もっと見る(あと3件)
- Jacky Cheung (張學友)
- Faye Wong (王菲)
- Michael Wong (光良)
代表曲
- Li Xianglan (李香蘭) — 夜來香 (1944)
- Teresa Teng (鄧麗君) — 甜蜜蜜 (1979)
- Jacky Cheung (張學友) — 吻別 (1993)
もっと見る(あと2件)
- Faye Wong (王菲) — 我願意 (1994)
- Michael Wong (光良) — 童話 (2005)
生まれた背景
日本との関係
Cポップ 全体としての日本受容は言語別に大きく異なる。テレサ・テンの日本語録音が最も広く知られる Cポップ 系アーティストで、彼女の後継として王菲・張學友は 1990 年代日本のアジア・ポップ好きに愛好された。ジャッキー・チュン(張學友)は 1995 年に武道館ライブを成功させている。2000 年代以降の Jay Chou は日本のドラマ主題歌への楽曲提供も検討されたが未実現に終わった。日本の Cポップ 認知は 2020 年代に入って TWICE / IVE 経由の K-Pop 経路からアジア・ポップ全体へ広がる流れの中で、間接的に高まりつつある。中華料理店・タピオカ店・アジアン雑貨店の BGM として Cポップ が流れる場面は、日本の日常でも珍しくなくなった。
豆知識
「Cポップ」という呼称は 2000 年代以降に MTV Asia、Channel V が採用したことで大衆化した、比較的新しいマーケティング用語だ。それ以前は「華語流行音樂」「國語流行音樂」「粤語流行音樂」など言語別に呼び分けるのが一般的だった。
影響・派生で結ばれたジャンル
系譜図を見る
感触が近い系譜も地域も違うのに、聴くと通じるジャンル
Cポップが好きな人は、この6つも刺さる可能性が高いです。系譜図には出てこない、意外な隣人たち。
