シンヤオ
1980年代シンガポールで生まれた、華人若者のフォーク・ポップ運動。
どんな音か
生まれた背景
聴きどころ
大きな編曲より、言葉の置き方と旋律の素直さを聴く。ギターやピアノの伴奏に乗る歌は控えめだが、青春の記憶や都市の小さな感情を丁寧にすくう。派手な歌唱力を競う音楽ではないため、歌詞の意味、声の近さ、合唱しやすいサビに耳を向けると魅力が出てくる。
発展
1984年にリヴィング・タッチ・コンサート、1985年に第1回新謡セッションが開催され、リャン・ウェンフー・コリン・コー・チェン・ジュアン・スンらアーティストが続出した。1990年代以降はマンドポップに発展して台湾市場にも参入したが、シンヤオというジャンル名はノスタルジーを伴って語り継がれる。
出来事
- 1979年: シンガポール華語使用運動開始。
- 1984年: 学生歌謡コンテスト全国化。
- 1985年: 第1回新謡セッション。
- 1990年代: マンドポップ市場進出(リャン・ウェンフー)。
- 2014年: 30周年記念コンサート開催。
派生・影響
シンガポール・マレーシアのマンドポップ歌謡市場の母体、台湾校園民歌との文化的連続性、現代シンガポール華人アイデンティティの音楽的記憶を構成する。
音楽的特徴
楽器アコースティック・ギター、ピアノ、声、シンプルなバンド編成
リズムフォーク・ポップ拍子、華語歌詞、若者の自作自演性
代表アーティスト
- リャン・ウェンフー
代表曲
Xi Shui Chang Liu — リャン・ウェンフー (1985)
Yi Bu Yi Bu Lai — リャン・ウェンフー (1986)
細水長流 — リャン・ウェンフー (1986)
Xi You Ji — リャン・ウェンフー (1988)
Tong Nian — リャン・ウェンフー (1990)
日本との関係
初めて聴くなら
入口は「細水長流 — リャン・ウェンフー (1986)」。静かな旋律と長く残る青春感がシンヤオの核をよく示す。続けて「Yi Bu Yi Bu Lai — リャン・ウェンフー (1986)」で親しみやすい語り口を、「Tong Nian — リャン・ウェンフー (1990)」で回想的な温かさを聴くとよい。
