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Hong Kong

東アジア

満員のアリーナ公演中に大型スクリーンが落下して負傷者が出る——その一件が国際ニュースになるほど、いまの香港は広東語ポップ広東ポップ)に沸いている。1990年代の黄金期以来の熱量だ。中心にいるのが、チケットが即完する香港最大のアイドルグループMIRRORのメンバー姜濤(Keung To)。彼を筆頭に、力強い歌声で支持を集めるソロのMC張天賦、等身大の歌詞で共感を呼ぶシンガーソングライターのGareth.Tといった若手が次々と台頭している。90年代にアジア中を席巻した4人のスーパースター、通称「四大天王」になぞらえ、こうした新世代を「新四大天王」と呼ぶ声もネット上にはある。この復活は地元意識の高まりとも結びつき、広東語や香港ならではの文化的モチーフを前面に押し出しているのが特徴だ。

自国アーティストの人気曲

  • 用背脊唱情歌 背中で歌うラブソングGareth.T · 2025
    広東ポップ / インディーポップ

    Apple Music香港首位の人気曲。気持ちを直視できず「背中で」愛を伝える、Z世代広東ポップの繊細な詩世界。

  • 蒙著嘴說愛你 口を覆って『好き』と言う姜濤 (Keung To, MIRROR) · 2021

    MIRRORセンター・姜濤の代表曲。コロナ禍のマスク越しに告白を試みる、時代を象徴するラブソング。

    蒙著嘴說愛你 你可有聽見口を覆って『好き』と言うんだ — 君に聞こえるかな。

海外アーティストの人気曲

世代・地域・経済による違い

20〜30代女性を中心としたMIRROR熱は、もはや一つの社会現象と呼べる域に達した。一方で30代以上には、張學友や陳奕迅といった伝統的な広東語ポップ、そして粵劇の愛聴層が厚い。公用語が普通話、いわゆる標準中国語の中国本土との文化的な隔たりを背景に、音楽で香港らしさを強く打ち出す動きが目立ち、欧米のポップスはあくまで脇役にとどまっている。世代やジャンルは違っても、香港らしさそのものを前面に押し出すという一点で人々がつながりつつある——それが今このシーンを面白くしている核心だ。

参考資料

- Apple Music Hong Kong: https://music.apple.com/hk/new/top-charts - Kworb Spotify HK: https://kworb.net/spotify/country/hk_daily.html - RTHK Chinese Pop Chart