ヒップホップ・R&B

K-ヒップホップ

Korean Hip Hop

ソウル / 韓国 / 東アジア · 1995年〜

1990年代末から成立した、韓国のHip Hopシーン。2010年代「Show Me the Money」を契機に大衆化した。

どんな音か

韓国ヒップホップ。BPM 70〜140と幅広い。トラップ系の808キック、ハイハットの細かい刻み、シンセ・パッドが基本。ヴォーカルは韓国語ラップが中心、英語フレーズを混ぜる。フロウ(言葉のリズム)はアメリカ合衆国の南部トラップの影響が強い。歌詞は韓国語、テーマはストリート、自己肯定、社会批判、恋愛、贅沢。録音は重低音と打楽器が前面、オートチューンが薄くかかる。

生まれた背景

1990年代前半のソウルで、Seo Taiji and Boys『난 알아요』(1992、韓国語ラップを大衆化した記念碑的曲)が起点。1990年代後半のJinusean、Drunken Tiger、Defconnらアンダーグラウンド・シーンが拡大。2000年代以降にDynamic Duo、Epik High、Tiger JK、Verbal Jint、Beenzino、Jay Park、Loco、Crush、Zico(BLOCK B)、Mommy Sonら多数。2012年からのMnetオーディション番組『Show Me the Money』が韓国ヒップホップ・シーンを主流化させた決定打。BTSのRM、Suga、J-HOPEらアイドル系のラッパーも独自の存在感がある。

聴きどころ

韓国語の音節構造とフロウの一致。米国南部トラップの語法をどう韓国語に置き換えるか。フィーチャリング(共演)が頻繁、複数のラッパーの個性比較が楽しい。最近の楽曲は英語と韓国語を1曲のなかで混ぜる、ハイブリッドな構造。

発展

2012年『Show Me the Money』テレビ番組開始で大衆化、AOMG/Hi-Lite Records/H1ghr Music等のレーベルが世代をまたぐ。

出来事

  • 1999: Drunken Tiger『Year of the Tiger』 / 2003: Epik High結成 / 2012: 『Show Me the Money』放送開始

派生・影響

Hip Hop、K-R&B、K-Pop、Trap。

音楽的特徴

楽器DAW、サンプラー、TR-808、声

リズムHip Hop全般、ハングルラップ

代表アーティスト

  • Drunken Tiger韓国 · 1998年〜
  • Epik High韓国 · 2003年〜
  • Jay Park韓国/アメリカ · 2005年〜
  • Zico韓国 · 2011年〜

代表曲

日本との関係

BTSのRM、Suga(Agust D)の楽曲、Zico、Jay Park、Crushの来日公演はK-popファンを超えた支持を集める。日本ヒップホップシーンとも交流があり、Awich、JP THE WAVY、Tohjiが韓国アーティストとフィーチャリングする例が増えている。

初めて聴くなら

古典なら、Seo Taiji and Boys『난 알아요 (I Know)』(1992)。現代なら、Dynamic Duo『Friday』(2015)、Epik High『Fly』(2005)、Beenzino『Dali, Van, Picasso』(2014)、Zico『Any Song』(2020)。アイドル系なら、Suga『대취타 (Daechwita)』(2020)。

豆知識

韓国ヒップホップ消費が異常に高く、Spotifyの韓国版チャートでは常時上位3〜5位がヒップホップ。Mnetの『Show Me the Money』(2012〜)は11シーズン続く長寿番組で、これに勝ち抜いたラッパー(BewhY、Nucksal、Khundi Pandaなど)がスター化する仕組みが確立している。

影響・派生で結ばれたジャンル

ジャンル関係図1970年代1990年代K-ヒップホップK-ヒップホップヒップホップヒップホップ凡例派生影響同系統
凡例
派生影響同系統
K-ヒップホップを中心とした近傍図。中心と直接結ばれるエッジが強調表示されます。

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同じ時期・同じ地域で生まれた他のジャンル

韓国 · 1995年前後 (±25年)

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